アメリカでは受信機を持ってのレース観戦が定着
サーキットでしか聞けないレース無線。受信できる場所と機会が限られているだけに、未開拓な受信ジャンルです。モータースポーツ大国のアメリカでは、すでに受信機を持ってサーキットでレース無線を聞くスタイルが定着しています。なぜ日本ではレース無線を楽しむ文化が定着しないのでしょうか。
レース無線を聞く観戦スタイル
モータースポーツの中継や特集番組を見ている人は、既に気づいていると思いますが、番組の中で無線の音声が使われています。監督とドライバーのやり取りに、レース運びを知る上で重要な情報が入っていたりするので、レースファンにも人気です。
とはいえ、テレビで使われる交信の音声はごく一部。レース中は監督とドライバー、ピットスタッフとの間で綿密なやり取りが頻繁に行われています。熱心なモータースポーツファンの中には、受信機を持ってサーキットでレースを観戦する人も少なくありません。
モータースポーツ大国のアメリカでは、レース無線を聞きながら観戦するスタイルが定着しています。チームの周波数が公表されていたり、ファンの間で情報のやり取りが盛んに行われているのも特徴です。
サーキットで受信機の貸し出し
受信機メーカーも各レースの周波数をメモリーできるようデータを用意しています。また、サーキットでは受信機の貸し出しもあり、受信機を持っていなくても交信を聞いて楽しめるのです。実際、アメリカの受信機であるユニデンの「BC72XLT」は、全米自動車競争協会・NASCARの公認受信機になっています。
何事も隠したがる日本の国民性もあるのか、無線の傍受には懐疑的な目を向けられることも少なくありません。特にレース無線に関しては、「相手チームに手の内を明かすことになる」という意見が出てきます。
テレビで交信の音声を使うところまではオープンになったものの、来場者に聞いてもいいと言えないのは、電波法上の問題や、こういった意見に配慮してのことなのかもしれません。
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ラジオライフ編集部
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