ブルーレイ（Blue-ray/BD）リッピングで違法にならないパソコン取り込み

ブルーレイ（Blue-ray）を買ったら即リッピング（ripping）して、パソコンに大事に取り込んで保存…なんてことは今やアウト。とはいえ、すべてのブルーレイリッピングが違法というわけではではありません。合法と違法のラインを見極めて、安全にブルーレイをリッピングしてパソコンに取り込みましょう。ブルーレイリッピングで違法にならないパソコン取り込みソフトの使い方を紹介していきます。

ブルーレイ（Blue-ray）リッピングで違法は市販品

2012年に著作権法が改正され、コピーコントロール（保護技術）に加えて、アクセスコントール（暗号技術）も規制対象となりました。アクセスコントールの「CSS」や「AACS」が施されている市販DVDやブルーレイのリッピングも、これによって違法になったのです。

「リッピング（ripping）」とは、ブルーレイ（Blue-ray）やDVDに記録されているデータをパソコン（PC）に取り込むこと。今や私的バックアップといえど、DVDやブルーレイをリッピングソフトでコピープロテクトを回避してパソコンに取り込むことは違法なのです。

それでは、すべてのブルーレイリッピングのパソコン取り込みが違法かといえばそうとは限りません。コピープロテクトが施されていない廉価版ブルーレイや自作したオリジナルブルーレイのリッピングのパソコン取り込みであればOK。うっかり違法コピーしないよう見極めながら、ブルーレイリッピングで違法にならずにパソコンに取り込む方法をマスターしましょう。

ブルーレイリッピングの定番ソフトに違法機能

ブルーレイ・DVDのリッピングソフトといえば「DVDFab10」が鉄板です。ブルーレイリッピング用やディスク作成用などさまざまなツールを内包した、総合ソフトという位置づけです。体験版として30日間は無料で、ブルーレイリッピングも含めたすべての機能をひと通り無料で利用可能。ちなみに、こうしたブルーレイリッピングソフトは「ripper（リッパー）」と呼ばれることもあります。

ただし、DVDFab10は標準ではプロテクト除去機能が有効なので違法ブルーレイリッピングには要注意。意図せず違法ブルーレイリッピングしないためにも、プロテクト除去機能をオフにしておきたいところです。違法ブルーレイリッピングしないための設定は、共通設定からBlu-rayタブの「Blu-ray保護」の項目を選択してすべてのチェックを外します。

続いて、いよいよブルーレイをリッピングしてパソコンへ取り込む手順です。ドライブにリッピングしたいブルーレイを挿入するとディスクを自動解析。解析途中でリージョンコードの確認画面が出たら、日本が含まれる「A」にチェックします。

リッピングするブルーレイが認識されたら「コピー」の項目を選択。コピーモードから「フルディスク」を選び「開始」ボタンを押と、ブルーレイリッピングがスタートします。

ブルーレイリッピングでBD-Rに複製する手順

これでブルーレイリッピングのパソコン取り込みがスタート。タスクキューマネージャが表示され、進捗が確認できるので、ブルーレイのリッピングのパソコン取り込みが終わるまで待ちましょう。データがのパソコン取り込めたら、リッピング元のブルーレイディスクを取り出します。

DVDFab10でブルーレイリッピングしてパソコン取り込んだデータをディスクにコピーする場合は、続いてドライブにBD-Rを挿入。認識されると、自動でブルーレイのリッピングデータの書き込みの開始です。BD-Rディスクへのブルーレイリッピングデータの書き込みが完了すると「プロセスが完了しました！」というポップアップが表示されます。プレーヤーなどで問題なく再生できればブルーレイリッピングによるコピー成功です。リッピングでブルーレイを丸ごとBD-Rディスクに複製できました。

なお、Windows7以降には、ISOイメージの書き込み機能が標準で搭載されています。とはいえ、メインで使うブルーレイリッピングツールであるDVDFab10との連携に利用するため、超定番の「ImgBurn」は導入しておくべきです。

ブルーレイリッピングデータの出力ソフト

ブルーレイのリッピングデータを出力するImgBurnは日本語化しておくと使いやすくなります。「日本語化工房」で日本語化ファイルを入手したら、ImgBurnのインストール先にアクセス。Languagesフォルダに「Japanese.lng」をコピペすれば、ブルーレイのリッピングデータのISOイメージ出力の準備は完了です。

なお、DVDFabシリーズは試用期限が切れると機能が大幅に制限されますが、この状態でもImgBurnと連携させることで、ブルーレイリッピングしたデータのISOイメージでの出力が可能になるなどまだまだ利用価値はあります。

具体的には、試用期限が切れるとブルーレイリッピングしたデータの抽出作業が制限されるのです。そこで、共通設定でBlu-rayの書き込みエンジンを「DVDFab書き込みエンジン」から「ImgBurn」に変更。これでブルーレイリッピングしたデータのISOイメージでの出力が可能になります。