ブルーレイ・DVDコピーの合法・違法の境界線とは
2012年の著作権法改正以来、ややダークなイメージが定着してしまったブルーレイやDVDのコピー。しかし、すべてのコピーが禁止されているわけではありません。ブルーレイ・DVDコピーの合法・違法の境界線を見極めて、大切な映像データを安全にバックアップしましょう。

DVDのコピーガードを解除すると違法
現在、法律で規制されているのはブルーレイ・DVDにかけられたコピーガードを解除してコピーする行為と、コピーガードを解除できるツールの配布です。
従って、コピーガードのかかっていないブルーレイ・DVDをコピーすることは合法。コピーガードの解除機能が無いリッピングツールを配布することも問題ありません。「コピーガードの解除」という部分が、重要なのです。
より詳しく見ていくと、著作権法で制限されているのは「コピーガード解除による複製」と「コピーガード解除ツールの配布」の2つの行為になります。
「コピーガードの解除」をしなければコピーは合法。コピーガードが施されていない自作ブルーレイやDVDはコピーしても問題ありません。一方、コピーガードがかかったブルーレイ・DVDをコピーするのは違法となるわけです。
DVDに施されているコピー防止技術
コピーガードが施されている主な映像コンテンツの例として、市販やレンタルのブルーレイ・DVDにはコピーガードがかかっています。また、レコーダーで録画したテレビ番組にも、コピーガードがかかっているのです。
具体的には、ブルーレイにはAACS、DVDにはCSSなどのコピー防止技術が施されています。パッケージの裏面に「複製不能」と記載されているので、ひと目で分かるでしょう。
レコーダーで録画したテレビ番組は、CPRMによって孫コピーが禁止。また「ダビング10」や「コピーワンス」としてコピー回数が制限されています。
さらに「コピーガード解除ツールの配布」も禁止されており、違反した人が検挙された例もあります。ただし、これは日本国内のサイトに関して適用されるのみ。海外のサイトでは、今もフツーに配布されているのが実情です。
このため、ブルーレイ・DVDコピーの定番リッピングツール「DVDFab」は、日本ではコピーガード解除機能を非搭載にして販売しています。(文/中谷 仁)
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ラジオライフ編集部

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