レトロゲームのコピーができるマジコンの実態
ゲームのバックアップや複製が可能な「マジコン」。ニンテンドーDS時代にこれを使ったコピーゲームが社会問題になりましたが、実はファミコン時代から存在していました。当時はよりアングラ色が強く、コアなマニアアイテムだったのです。そんなマジコンは、今でもAliExpressで安価に販売されていたりします。レトロゲーム用マジコンの実態を見ていきましょう。

マジコンがキッズの間で大流行した
任天堂と海賊版の戦いは、1981年にリリースされたアーケードゲームからすでに始まっていました。数多くのコピー基板やデッドコピーが出回り、ファミコン時代になると「ファミリーライター」や「ファミリーエース」といったファミコンソフトのコピー機が現れたのです。
海外では、1つのカートリッジに何本ものゲームを収録した製品が登場。また、ゲームのプログラムを改変したハックROMも出回るようになります。
スーファミ時代になると、フロッピーディスクにソフトをバックアップできる「スーパーマジックコンピューター」が発売。1990年代後期にはネットの普及により違法ROMサイトが開設されます。
任天堂のゲームはカートリッジで容量が小さく、やり取りが容易だったという背景もあったのでしょう。そして、海賊版が社会問題となったのがDS時代です。海賊版がプレイできる「マジコン」が2000円前後でAmazonや家電量販店で売られるようになり、「ゲームがタダで遊べるらしい」とキッズの間で大流行しました。
コピーしたゲームが動作するマジコン
そんなマジコンは、今でもAliExpressで安価に販売されていたり、一部同人サークルでは「Flash○○(ゲーム機名)」といった名称で各種ゲーム機に対応した商品が頒布されています。
基板と専用カートリッジがセットになっていて、カートリッジを挿した基板をPCに接続してデータを書き換えます。表向きには「自作ゲームの動作確認用の開発キット」として販売されているためで、DS時代のようにmicroSDにデータを入れたらハイ終わり…というモノではありません。
しかし、実際にコピーしたゲームが動作するため、実質的にマジコンといえるブツでしょう。実際、AliExpressでは「フラッシュ少年版」という商品名で販売されていました。以前はAmazonでも「ゲーム開発キット」という名前で普通に販売されていたものです。
また、同人サークル製のゲームボーイ用キットを試してみたところ、難なくゲームの複製&書き込みができてしまいました。もちろん、実機でプレイもOK…これは危険です。
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ラジオライフ編集部

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