地域観光事業支援による「都道府県民割引」とは
新型コロナウイルス感染症の影響で、旅行をお得に楽しむための国の支援策だった「GoToトラベル」は1月に休止して以来、再開の見込みは立っていません。そうしたなか、同じ都道府県内の旅行で宿泊割引やクーポンが手に入るサービスが再開されはじめています。今回、再開した地域観光事業支援サービスはどのように利用すればお得になるのでしょう。

地域観光事業支援で各都道府県に補助
同じ都道府県内の旅行について、宿泊割引やクーポン配布を行うサービスは、国が「地域観光事業支援」として、各都道府県に対し財源補助を行い実施するものです。地域観光事業支援は、本来2021年4月1日から新型コロナウイルス感染症が落ち着いた都道府県向けに実施予定でしたが、感染拡大により中止になってしまいました。
しかし、日本国内各地で新型コロナウイルス感染者数が減少してきたことから、都道府県内の旅行について地域観光事業支援を始めるところが増え始めています。各県の地域観光事業支援は名称が異なり、新潟県は「使っ得!にいがた県民割キャンペーン」、石川県では「県民向け県内旅行応援事業」となります。
いずれの都道府県の地域観光事業支援にも共通することとして、原則として各都道府県内在住であることと、都道府県内のホテル・旅館などへの宿泊が条件となる点です。地域観光事業支援の宿泊割引については、兵庫県のように宿泊割引クーポンを販売するパターンもあれば、埼玉県のように宿泊自体に割引がない県もあるなど実施方法はさまざまです。
地域観光事業支援の補助は2000円まで
宿泊することで手に入るクーポン券は、各都道府県の地域観光事業支援で金額が異なり、山梨県であれば1泊につき2000円、埼玉県は3000円ですが、2000円を下回る都道府県はありません。というのも、国が地域観光事業支援として都道府県へ補助する金額が、クーポンについては1人1泊2000円までと決めているためです。
また地域観光事業支援は宿泊予約についても、指定の旅行代理店で予約することが条件になっている都道府県と、予約方法に指定がない都道府県に分かれます。このように、地域観光事業支援は各都道府県で実施方法が異なるため、利用する場合は公式サイトで対象となる宿泊条件を確認することが欠かせません。
なお、ここまで都道府県と紹介してきましたが、東京都に関しては地域観光事業支援による宿泊割引やクーポン券配布の詳細はまだ決まっていません。また、国の地域観光事業支援は現在のところ12月31日分までの予定で、2022年1月以降については別の形での地域観光事業支援が検討されているところです。

ラジオライフ編集部

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