ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

時短営業協力金の不正受給で「協力金太り」の闇

新型コロナの蔓延を防ぐため、多額の「時短営業協力金」を投じて行われた飲食店の時短営業。緊急事態宣言時においては、時短営業協力金が月額約120万円でした。1日あたりにすると、時短営業協力金は約4万円です。小規模店舗では時短営業協力金で“協力金太り”などと揶揄されたことも記憶に新しいところです。時短営業協力金の不正受給の闇を見ていきましょう。


協力金太り?「時短営業協力金」の不正受給の闇


時短営業協力金の不正でキャバクラ摘発

時短営業協力金は、要請に協力した店舗が一律に行政が決定した金額がもらえるシステム。この知っている人だけが得をする時短営業協力金システムにあざとく目を付け、不正に悪用する輩たちも現れました。

表向きは時短に協力している振りをして、実際は闇営業を行っていたのです。書類による時短営業協力金の不正行為は審査でほぼ跳ねられるようになったものの、営業時間に関しては行政が全店舗を監視することは物理的に不可能です。

実際に時短営業協力金の不正で摘発されたのは、キャバクラなど店内の様子が分かりにくい業種に多く、表向きには看板を下ろしながら20時以降も営業を続け、売り上げを稼ぎつつ協力金もいただいていたのです。


時短営業協力金の不正受給1か月168万円

実際、緊急事態宣言下の2021年2~3月。東京・銀座のキャバクラが時短営業を行ったと偽り、1か月間で168万円の時短営業協力金を不正受給した事件では、経営者の42歳の男が逮捕されました。

なお、時短営業協力金を不正受給発覚の大半は近隣、もしくは同業者からのタレコミらしいので、最後までバレずに甘い汁を吸っていた輩は相当いたと思われます。

このほか、以前からほぼ廃業・休業しているような店が、時短営業協力金を不正に申請。協力チラシを掲示して営業実態があるように見せかけて、時短営業協力金を不正受給したケースも発生したといいます。(文/Myzwei)

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • 各種サイバー攻撃を実行できるキーロガーとは?
    各種サイバー攻撃を実行できるキーロガーとは?
  • JRの運賃計算に出てくる「営業キロ」とは何だ?
    JRの運賃計算に出てくる「営業キロ」とは何だ?
  • 不正利用の対策が充実したクレジットカードは?
    不正利用の対策が充実したクレジットカードは?
  • クレジットカード不正利用で補償されない典型例
    クレジットカード被害で補償されないありがち例

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    最新AI技術を駆使した「モザイク除去」の到達点

    モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]