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東京消防庁でポンプ車が応急処置するPA連携とは

消防無線の署活系は、現場に出動した隊員間の通信系という性質上、出力は1Wと必要最低限。さらに、ハンディ機で運用されているので、隊員が活動している現場周辺でないと受信は困難です。近所で消防車のサイレンが鳴り止んだり、消防車が集結しているのを目撃したら、署活系を受信するチャンスです。


東京消防庁でポンプ車が応急処置するPA連携とは

東京消防庁は無線の運用方法が独特

東京都のうち、稲城市と島部以外を管轄する東京消防庁。日本最大の消防組織であるがゆえ、アナログ波も独特です。署活系は、消防署ごとに1波を割当てているほか、臨場した隊員同士の連絡用として共通A波(466.5000MHz)と共通B波(466.4500MHz)が用意されています。

この他にも、管内を10の方面に分け、各方面の方面共通波も割当てているのです。そして、東京消防庁の署活系には重要な役割が存在します。それは、消防署内の通信系という位置づけです。他の消防本部では、署活系は一般的に現場の隊員間での通話で使用します。

東京消防庁では本庁(警防本部)と消防車&救急車との通話は、デジタル波の活動波が担い、消防署(署隊本部)と消防車&救急車との通話に署活系が用いられるのです。

これは東京消防庁特有の事情が関係しています。最大規模の消防組織なので、119番通報の件数も他の消防本部とはケタ違いの多さ。そのため、通報の重要度・緊急度によって運用方法を分けているのです。

東京消防庁はPA連携に署活系を使用

受けた通報は、警防本部で処理する「警防本部運用」と、軽微な事案を消防署内で対応する「署隊本部運用」の2種類に分類。例えば、通報段階で明らかに火災と分かれば警防本部運用、「焦げ臭い」「火災報知器が鳴っている」など火災の発生が疑わしい通報は、署隊本部運用としています。

こうすることで、多くの通報を効率良く処理することが可能になるのです。警防本部運用はデジタル波の活動波が使われ、署隊本部運用に署活系が用いられています。

特にここ数年、救急要請の増加で救急車が不足傾向です。さらに、新型コロナウイルス感染症の蔓延が追い打ちをかけ、通報から救急車の到着に時間がかかっています。そこで、直近に救急車がいない際、ポンプ車で応急処置を行う「PA連携」で署活系が使用されるのです。

サポートのポンプ車(Pomp)と救急車(Ambulance)が出場して、対応するのがPA連携。東京消防庁では署活系を使うので、活動の様子が受信できるのです。(文/おだQ司令)

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ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
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