報道ヘリの交信で大事件や大事故の発生がわかる
報道ヘリと呼ばれるヘリコプターを飛ばして取材・中継する際に多用されるのが「VHF帯放送連絡波」です。じつは携帯電話は法令上、上空で利用できません。このため、VHF帯放送連絡波が報道ヘリとテレビ局との連絡に使われるわけです。受信できれば、報道ヘリを使うような大事件や大事故の発生を知ることができます。
報道ヘリが上空からの撮影に連絡波
テレビ局は大きなアクシデントが発生すると報道へリを飛ばして、上空からの撮影を行います。この時に多用されるのが「VHF帯放送連絡波」です。
放送部「SAT70ヘリコさん、こちらSAT粟ヶ岳放送です。入感ありますか」
ヘリ「…」
放送部「現場が確認できたら連絡もらえますか。パトカーとか救急車が停まっているらしいので目印になるかと思います」
ヘリコプターをヘリコと略すのはマスコミ業界特有のもの。また、低群の折り返しをしない局の場合、報道ヘリ側の音声は高群からは聞こえません。しばらくすると、報道ヘリが現場に到着します
報道ヘリは現場を探すのには苦労する
ニュースVTR室「NVです。1回カメラ止めていただいて、方向をお伝えしますね。東側向いてもらえますか? 正面に総合運動場が見えると思います。そのグラウンドのすぐ上にちょっとしたビルがあるでしょう。それが青木ビル。現場はその前のところですね」
ヘリ「…」
ニュースVTR室「それそれ、壊れたクルマが見えますね。あー、ビルからちょっと離れてるんですね。消防や救急もいますし、ここですね。とりあえず周辺の様子含めて、撮っていただければと思います」
どうやら大きな事故のようです。事件や事故の発生直後は情報が少なく錯綜するので、報道ヘリは上空から現場を探すのには苦労するようです。取材がニュースの時間であれば、そのまま生中継になることもあります。
ラジオライフ編集部
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