電車で危険な車両かはパンタグラフで判断できる
電車内で物騒な事件が続いています。通勤や通学に電車を利用している人は他人ごとではないはず。電車は身近な乗り物だけに、事故がおきたときの危険度は知っておいて損はありません。もし電車事故がおきたときに安全な車両は、5~6両目の「モハ」車両になります。そして、モハ車両の目印となるのが車両の屋根にあるパンタグラフです。
電車は先頭車両がとくに危険性が高い
電車事故の多くが脱線事故だといわれます。2005年に107名もの死亡者を出した兵庫県JR福知山線脱線事故を覚えている人も多いはず。この事故では、犠牲者の多くは7両編成の電車のうち1~2両目の乗客でした。
この事故で、1両目は脱線して横転、2両目は線路外に脱線、3両目は前輪が脱線、4両目は1輪のみ脱線。5両目からは脱線しませんでした。つまり、先頭から4両目までは脱線のリスクが高いということ。電車は中央より後ろの車両に乗らないと危険です。
アメリカの研究でも、先頭車両はとくに衝突・脱線する危険性が高いとのこと。「消去法でいけば、真ん中の車両から後ろ2両目辺りが最も無難ではないか」と発表されています。すなわち、10両編成の電車だと7両目が安全ということです。
電車で危険な車両を避けるときの目印
加えて、電車で危険な車両を避ける際に重要になるのが揺れへの強度でしょう。モーターが付いている車両「モハ」は、重量があり揺れに強いといわれています。例えば、東京・山手線は11両編成で、2~3、5~6、8~9両目がモハです。
この場合、電車の真ん中あたりの5~6両目がよいでしょう。ちなみに、モハの目印は車両の屋根にパンタグラフが付いているかどうか。電車でパンタグラフが付いていれば、揺れに対して安全ということです。
なお、モハの「モ」はモーターが付いた電動車の意味。このほか、運転台が付いた制御車の「ク」や、運転台もモーターも付かない付随車の「サ」があります。また、モハの「ハ」は普通車という意味です。以前は1等車が「イ」、2等車が「ロ」、3等車が「ハ」でした。現在はグリーン車に「ロ」が使われています。
ラジオライフ編集部
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