Suicaから差し引かれる金額が一番高い区間は?
JR東日本が発行する交通系ICカード・Suicaは、年々対応駅が増えて、首都圏エリアは福島県や長野県まで対応駅が広がっています。これだけSuicaエリアが広くなると、乗車区間によっては数千円分をチャージから自動精算するケースも考えられます。はたして、Suicaの自動精算は1回の差し引き金額に制限はあるのでしょうか。

Suica自動精算に乗車距離の制限なし
現在、Suicaのサービスエリアは首都圏・仙台・新潟の3エリアに分かれています。このうち、もっともサービスエリアが広いのが首都圏エリアで、関東1都6県のほか中央線は長野県の松本駅、常磐線は福島県の浪江駅、静岡県の熱海駅および伊豆急行全線を含んでいます。
そこで気になるのが、乗車区間が長距離になった場合に、Suicaの自動精算に利用制限はあるのかという点です。実は、Suicaには距離による利用制限はなく、残高さえあれば運賃が数千円に達する長距離乗車の自動精算にも対応しています。
Suicaの首都圏エリア路線図から運賃が最大となる区間を探すと、浪江駅~松本駅の505キロが最長区間で、運賃は8360円です。ちなみに、JR系列の出版社・交通新聞社が発行する『JR時刻表』の運賃表には、Suica利用時に適用される「IC料金」として最大540キロまでが掲載されています。
Suica自動精算は新幹線利用が最大
しかし、実はSuicaから1回の乗車で自動精算される最大金額は浪江駅~松本駅ではなく、東京駅~盛岡駅なのです。盛岡駅は、Suicaの仙台エリアには含まれませんが、新幹線に限っては「タッチでGo!新幹線」を利用することでSuicaチャージで普通車自由席に乗車できるのです。
タッチでGo!新幹線の利用には初回乗車前に利用開始手続きが必要なものの、その後はチャージ残高を用意すれば、切符を購入することなく新幹線の普通車自由席にSuicaタッチで乗車が可能。2020年春からは、JR東日本の新幹線路線全駅へとサービスエリアが拡大されています。
ただし、盛岡駅をまたいで乗車する場合や、宇都宮駅~高崎駅を大宮駅で乗り継ぐような運行方向が変わる乗車には、タッチでGo!新幹線は利用できません。そのため、一回のSuica自動精算の金額が最大となるのは、東京駅~盛岡駅の1万3960円になります。

ラジオライフ編集部

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