偽セキュリティソフトで金銭をだまし取る手口
セキュリティソフトといえば、サイバー犯罪から身を守るために作られたアプリケーションを指します。ところが、サイバー犯罪者の中には、マルウェアを使い、偽のセキュリティソフトの購入を働きかけ、被害者から金銭をだまし取ろうとする一群がいるのです。
偽セキュリティソフト詐欺の特徴
偽セキュリティソフト詐欺の特徴は、マルウェアに感染していないのに感染警告をパソコン上で表示させること。そして、そのトラブルを解消するためのアプリの購入をユーザーに迫ることです。
偽セキュリティソフト詐欺は、次のような手順で行われます。まずスパムメールやドライブバイダウンロード攻撃によるマルウェアの侵入。続いて、マルウェアに感染したとウソの警告の表示です。
そのあとは、偽セキュリティソフトを販売するWebサイトへの誘導。そして、偽セキュリティソフトを購入させます。さらにはクレジットカード情報や金銭の詐取を行うのです。
偽セキュリティソフトの販売サイト
侵入したマルウェアはダミーの警告画面を表示して、ユーザーにパソコンの異変を知らせます。そして、ウソのスキャン画面(ムービー)を見せることで、いかにもマルウェアの検出を行っているかのような錯覚をユーザーに与えるのです。
さらに、タスクマネージャーを起動不能にしたり、Windowsの「コントロールパネル」や「アクセサリ」にユーザーがアクセスできないなど、パソコンを正しく操作できないように工作。マルウェアそのものを駆除させないための方策を行います。
そのほかに、セキュリティベンダーのWebサイトに行かせないよう、ブックマークの内容を消去する機能を持つ不正プログラムも存在。これは、ユーザーを偽セキュリティソフトの販売サイトに無理矢理に誘導するためです。
偽セキュリティソフトにダマされる
サイバー犯罪者があらかじめ用意した偽の販売サイトにアップされた偽セキュリティソフトには「Internet Security」や「Windows Security」「System Check」といったような、いかにもそれらしい名前が付けられています。
パソコンのモニターに表示された警告や不審な挙動にパニックをおこすユーザーであれば、偽セキュリティソフトに容易にダマされてしまうでしょう。しかし、購入させられたプログラムにマルウェアの検出や除去の機能は一切ありません。
それどころか、別のマルウェアに感染させられる可能性もあるのです。さらに、仮に入金したからといって、パソコンのトラブルが収まるわけでもありません。原因となるマルウェアを改めて除去する必要があります。
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ラジオライフ編集部
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