GPS追跡アプリはWebサイトでスマホを遠隔操作

GPS追跡アプリは端末を紛失したり盗難に遭った際に対処するための。しかし、使い方次第では、個人情報の収集を可能にしてしまいます。実際にGPS追跡アプリで個人情報を収集する方法を見ていきましょう。GPS追跡アプリはWebサイトでスマホを遠隔操作することになるのです。

GPS追跡アプリの操作はWebから

GPS追跡アプリの代表格「Android Lost」。デベロッパーは「Theis Borg」です。GPS追跡アプリの操作はすべてAndroid LostのWebサイト上から行います。

WebサイトはGoogle Playからアプリをインストールする際に使用したアカウントと連携。このアカウントでWebサイトにログインすると、そこから端末に命令を送れるようになります。

インターネットを介して端末とやりとりするため、Android Lostを操作するには、端末側でデータ通信が行える状態になっていることが必要。端末のバッテリー残量がゼロの場合や通信に必要な電波の届かない場所で無い限り、遠隔操作が可能だといえるでしょう。

主要な操作はボタンのクリックや文字の入力などで行え、別途SMSで任意のコマンドを送ることでも命令を実行可能です。GPS追跡アプリのおもな機能は「SMS関連」「GPS関連」「警告関連」「情報漏洩防止」「記録関連」に分けられます。

これらの情報からは、ユーザーがアクセスした相手とその目的、ユーザーのいる場所や会話の内容、ユーザーの行動範囲や移動の履歴を知ることが可能。確かに、GPS追跡アプリとして端末を無くした際に起こりうる情報漏えいを防ぐために必要な機能もあります。

しかし、端末を持ち歩くユーザーの行動を把握するのにも有効な情報も含まれているのも事実なのです。例えば通話履歴。この機能では送受信した電話番号、通話時間、日時などを知ることができます。SMSを閲覧できる機能についてはメッセージの内容を見ることが可能です。

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