Webカメラが乗っ取られてプライバシーが漏れる
パソコン利用者の個人情報を漏えいする危険性があるのは、フリーソフトに限りません。パソコンに標準搭載されているWebカメラが乗っ取られ、知らぬ間にプライバシーが盗撮される事例がありました。Webカメラがどのように乗っ取られたのか、その手口を詳しく見ていきましょう。

Webカメラが乗っ取られる危険性
「USTREAM」や「ニコニコ生放送」など動画配信サービスの普及により、今や個人でも容易に映像コンテンツを配信できるようになりました。通信ソフトの「Skype」を利用して、遠隔地にいる相手の顔を見ながらミーティングを行ったり、おしゃべりを楽しむことも可能です。
そういったサービスの広がりにともない、現在販売されているパソコンにはWebカメラが標準で搭載されるようになっています。別途お金を払いオプションの機材を用意しなくても、無料サービスを利用すれば世界中のどこにいても親しい人たちとつながれるわけです。
しかしながら、便利な新しい技術には必ず落とし穴があります。ここでは、Webカメラが乗っ取られて、ユーザーのプライバシーが暴露される危険性です。
Webカメラで被害者を盗撮した
Webカメラの乗っ取りにより行われたサイバー犯罪で最も有名なのは、2008年にアメリカで起きた事件でしょう。同年7月、フロリダ州の大学生、クレイグ・マシュー・フェイギンが逮捕されました。
クレイグ容疑者は女性被害者のパソコンにリモートアクセスツールである「Log me in」と、Webカメラで撮影した写真をリモートサーバにアップロードするための自作ソフトウェア「Web Cam Spy Hacker」をインストールしたのです。
わかりやすくいえば、Webカメラを乗っ取るための「遠隔操作ツール」と「撮影画像を自動アップロードする自作ソフト」となります。これらのプログラムを使いパソコンに備え付けられたWebカメラで被害者のヌードを盗撮。約2万枚もの画像を東欧のWebサーバにアップロードしていたのです。
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ラジオライフ編集部

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