Webカメラが乗っ取られるFacebookのバグとは
SNSの「Facebook」によって2012年末から2013年の年始にかけて行われたバグの修正が、一部のユーザーの間で物議をかもすことになりました。このバグが恐ろしいポイントは2つ。Webカメラの脆弱性を含んでいたことと、バグの発見から修正からのタイムラグにあります。
Webカメラの脆弱性を含んだバグ
「Peeping Tom(覗き魔)」と呼ばれるこのバグはWebカメラの脆弱性を含んでいました。これを悪用するとユーザーに気づかれることなく、記録した映像をFacebookのタイムラインにそのまま投稿可能だったのです。
このWebカメラに脆弱性を含むバグの恐るべき点は、実際に攻撃が行われた際に発見されにくいこと。この手の攻撃は通常、攻撃者側が送信したコマンドに基づいて実行されます。
そのため、攻撃コマンドやそれに基づく攻撃のプロセスを捕捉できれば、対処することが可能。しかし、このバグが悪用されると、攻撃者がリクエストを行っているか否かをプラットフォームとなったFacebook側で判別するのは、ほとんど不可能であることがわかったのです。
Webカメラで盗み撮られる危険
さらに恐ろしいのは、バグの発見から修正までのタイムラグ。発見したインドのセキュリティ研究者であるアディティヤ・グプタ氏がFacebook側に通知したのは2012年7月でしたが、修正されたのは2012年末です。
つまり、およそ5か月もの間、あらゆるFacebookユーザーが自分のプライバシーをWebカメラで盗み撮られる危険にさらされていたのです。
自己防衛のためには、パソコンを使用していない時はWebカメラをパソコンから外したり、ノートパソコンのような内蔵タイプはガムテープなどでカメラ部分を塞いだりするのが安全。少し神経質すぎるくらいの対策がユーザーには必要かもしれません。
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