TSAロックのセキュリティを解除ツールで検証
TSAロックのTSAは「Transportation Security Administration」の略。運輸保安庁という意味です。すなわち、TSAロックはアメリカ国土安全保障省の運輸保安庁の認定を受けた施錠システムとなります。TSAロックのセキュリティを解除ツールで検証してみました。

TSAロックをピッキングしてみた
アメリカでは、スーツケースなどの飛行機の預け入れ荷物はTSA係官が中身をチェックするために、施錠してはいけないルール。TSAロックのみはTSA係官が合鍵で開錠できるので、施錠してもよいというわけです。
しかし、実はTSAロックのセキュリティはもともと高くありません。そこで、TSAロック用開錠ツール「ComputerPick」を使ってセキュリティを検証してみました。
TSAロックには現在「001」~「011」の11種類が存在しています。今回はTSAロックの「001」「002」「007」を、開錠ツールででピッキングしてみました。
TSAロック開錠ツールの使い方
TSAロック「001」は、カギ山が片側しかありません。1分とかからずに解錠できました。「002」は開閉ファスナーを固定してロックするタイプで検証。カギは左右で山の形は異なりますが、3分で問題なく解錠しました。
TSAロック「007」は、左右線対称の単純なカギ山ですが、回転が悪い構造。ピック2枚に切り替えるとスンナリ回転しました。かかった時間は6分です。
TSAロック開錠ツールの使い方としては、カギ穴にまっすぐ挿し込み、解錠方向に軽くひねりながらピンを軽くなぞるのがコツ。テンションは不要です。
TSAロック用開錠ツールのセット内容はピック×9本、テンション×2本。サイズは117.5W×165H×13Dmmで、重さは190gです。実勢価格は74.25ドルとなっています。
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