Amazonやらせレビューでギフト券2000円プレゼントの裏側
Amazonで某小型カメラを購入したら、商品の箱の中にギフト券サイズのカードが同封。Amazon商品の箱の中には「無料で2000円のギフト券をゲット」の文字が。ちょっと怪しい説明書きの指示に従ってレビューを投稿して出品者に報告してみたら、まさかの返信…。Amazonやらせ星5レビューがギフト券プレゼントで量産される仕組みの一部が垣間見られました。
Amazonやらせレビューでギフト券2000円プレゼント
Amazonで購入したのは、3,999円の小型カメラ。Amazonでのレビュー数は45件で、評価は3.9。あの深田恭子の写真集『This Is Me』はレビュー数が37件で評価は4.5なので、Amazonの小型カメラでレニュー45件は結構な数字といえるでしょう。
Amazon商品の箱に同封されていたカードには、「ギフト券を無料でゲット! 2000円」と書かれており、裏にはギフト券プレゼントを受け取るための手順が記載されています。まさにAmazonやらせ星5レビューがギフト券プレゼントで量産される仕組みです。
それによると、Amazon商品レビューを星5で書いたらそのスクリーンショットを撮って、指定のメールアドレスに送ればいい…というもの。また、Amazonやらせ星5レビュー書いたらギフト券プレゼントの手順には「正直なレビューを書いて」との一言。その指示に従ってAmazonに“正直に”レビューを書いてみました。
Amazonやらせレビューでギフト券2000円が量産
ということで、Amazonに星4の評価でやらせレビューを投稿し、スクリーンショットを指定のメールアドレスに送信しました。するとわずか2分後に「レビューの星をもう少しおアップいただけないでしょうか?」というAmazonやらせ星5レビュー依頼の返信が来たのです。
Amazonやらせ星5レビューを書いてギフト券プレゼントに「おアップ」とはまさかの…というか、やはりというか…。Amazonやらせ星5レビューを書いてギフト券プレゼントの説明書きにあった「正直なレビューを書いて」はウソだったのでしょうか。試しにやらせレビューを星5に修正して再度メールをしてみました。
すると「問題解決のお手伝いをさせていただきますので注文番号をお知らせください」ときたので注文番号を送ると、2,000円が返金されたのです。Amazonやらせ星5レビューを書いて3,999円の商品が実質1,999円で購入できたということ。こうやってAmazonやらせ星5レビューがギフト券プレゼントで量産されていくわけです。Amazonを利用するには、やらせ星5レビューでギフト券プレゼント関連のレビューかどうかを見抜く目が必須といえるでしょう。
Amazonやらせレビューで2000円ギフト券に新展開
Amazonやらせレビューが「レビューを書いたら2,000円分のギフト券をプレゼント」などで量産される手口は日々進化しています。2022年11月にAmazonで購入した小型家電製品に入っていたギフトカードには、「レビュー」の文字が一切書かれていません。メールで商品名と注文番号を送ると、1,000円分のAmazonギフト券がもらえるとのことです。
指定された通りにメールを送ってみると、すんなり1,000円分のAmazonギフト券のコードがもらえてしまいました。そして、そのメールにはAmazonで「星5のレビューを書いたら、追加で1,000円分のギフト券をあげるよ」との文言が…。
ストレートなAmazonやらせレビュー募集が大っぴらにできなくなったからなのか、まずは1,000円分のAmazonギフト券を渡して、後から高評価のやらせレビューに誘導させる新展開の作戦というわけです。
Amazonやらせレビューでギフト券を1000円ずつ
実際にAmazonで購入した中華製の小型家電に入っていたギフトカードには、レビューを要求する文言は一切書かれていない状態。連絡手段はメールのほかLINEも用意されています。しかし、通信障害が発生している(?)とかでLINEではコンタクトが取れませんでした。
Amazonで購入した製品名と注文番号を送ると、1時間ほどで返信が届きました。その文面には、Amazonで星5のやらせレビューを書くと追加で1,000円分のギフト券をがもらえると記載されています。Amazon2000円ギフト券やらせレビューを、1,000円ずつの分割払いで依頼する形です。
さらに、Amazonやらせレビューには「ギフト券のことを書かない」と釘を刺しているので、確信犯といえるでしょう。これらのギフト券2000円でAmazonにやらせレビューを書く行為は禁止されているので、くれぐれもお気を付けください。
Amazonやらせレビューでギフト券は景品表示法で禁止
こうしたAmazonやらせレビューなどステマの実態から2023年10月1日、Amazonやらせレビューなどのステマは景品表示法で禁止されている「不当表示」に指定。これに違反した事業者には措置命令が出され、これに従わない場合は、2年以下の懲役または300万円以下の罰金、またはその両方が科せられることになりました。
Amazonやらせレビューなどステマ規制のポイントは「宣伝であることを隠して商品を紹介したり、クチコミを発信すると景品表示法違反になる」ということ。また「施行前に行ったステマ投稿も処罰の対象」です。
そして、Amazonやらせレビューなどステマ規制は「罰せられるのは事業者のみで、依頼されて投稿などを行った者はその対象外」ということもポイント。依頼されてクチコミ投稿などを行ったインフルエンサーは処罰の対象外です。
Amazonやらせレビューでギフト券はステマ規制の対象?
ECサイトの出店者が、購入者に対してレビューを投稿すればクーポンを配布するというサービスを行った場合、Amazonやらせレビューなどステマ規制の対象となるのでしょうか。実際、ECサイトの中には、レビュー投稿をしたお礼にクーポンなどの報酬を配布するといったキャンペーンを行う業者がいます。これはステマ規制の対象でしょうか。
その場合であっても、業者と購入者の間で投稿する内容についてのやり取りが一切行われておらず、購入者の自主的な意思によって投稿が行われる場合はステマにはなりません。
実際、楽天もレビューでクーポン配布といったキャンペーンを実施。たとえ酷評してもクーポンは全員がもらえるため、企業によるステマには当たらないという判断のようです。
Amazonやらせレビューでギフト券は関与しなければセーフ
Amazonやらせレビューの見返りに何らかの報酬を提供したとしても、その内容に関与していなければセーフとなります。逆に「★5を付けてください」のように、業者からAmazonやらせレビュー内容の指示がある場合はステマ規制でアウトです。
また、企業が表示内容についてAmazonやらせレビューのように明確に依頼・指示していなくても、客観的な状況に基づき、自主的な意思による投稿とは認められない場合はステマ認定されます。
この判断は、「事業者と第三者のやり取り」「対価の内容」「主な提供理由」「事業者と第三者の関係性」などの実態を踏まえて総合的に行われるといいます。
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ラジオライフ編集部
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