シニアケータイをAmazonで4千円で買ってみた
Amazonで高齢者向けの謎ケータイが約4千円で販売されています。衛星電話のように無骨で、男性の手でもやや大きめの印象。ボタンや液晶は大きめなので、その点では「高齢者向け」とうたうのも分からなくはないのですが、実際に購入して使ってみたら驚きの連続でした。Amazonで4千円で買ったシニアケータイを見ていきましょう。

シニアケータイは2Gの携帯電話だった
まず前提として、このシニアケータイはスマートフォンではなく携帯電話です。しかも通信規格はGSMのみ。これは海外で使われている通信システムで、しかも第2世代。つまりこのシニアケータイは「2G」です。
5Gへ移行しつつある日本では、全く使いものになりません。まあ、そもそも技適の問題もありますが、それを踏まえた上でシニアケータイの中身をチェックしていきましょう。
サイトの説明書きによると、シニアケータイのバッテリー容量は13,800mAhですが、実際に測定してみると954mAhしかありません。それもそのはず。シニアケータイには18650電池が2本入っているのですが、片方は配線されていませんでした。つまりダミー。1本の容量と考えても理解できない値ですが…。
シニアケータイにはカメラ機能がない
それでもまだ何かしらシニアケータイの使い道はあるはず…とシステムを起動してみると、設定できる言語は12か国語あるものの、日本語は選択できませんでした。ならば背面にあるカメラだけでも使えればと思ったのですが、こちらもダメでした。
なんと、シニアケータイはアプリにカメラ機能が存在していないのです。背面にはレンズが付いているんですが、どういうことでしょう? シニアケータイで使えるのは端末上部の懐中電灯機能のみ。4千円出して液晶パネル付きの懐中電灯を購入したようなものです。
安価だから、高齢者向けだから…シニアケータイに安易に手を出すのはやめましょう。多くのAndroidスマホではシンプルに使える簡単モードを搭載しており、iPhoneにもらくらくホン風になるアプリがあります。(文/Toybox)

ラジオライフ編集部

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