政府専用機が使う周波数は軍用機用?民間機用?
航空無線で民間機が使用する周波数は、VHF帯にあることから「VHF帯エアーバンド」と呼ばれています。一方、軍用機の航空無線の主な割当て周波数帯がUHF帯にあることから「UHF帯エアーバンド」と呼称。それでは、航空自衛隊が管理・運用する政府要人に使用される「政府専用機」はどちらの航空無線を使うのでしょう。
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政府専用機を運用するのは航空自衛隊
政府専用機は、長年運用されていたボーイング747が2019年3月に退役し、ボーイング777の新しい機体の運用が始まっています。航空自衛隊が運用にあたっており、北海道の千歳基地にベースとなるハンガーがあります。
航空自衛隊が運用しているとはいえ、機体は旅客機そのもの。航空管制に関しては、民間機と同じようにVHF帯エアーバンドの周波数を使用する場面が多く見られます。
とはいえ、政府専用機を運用するのは航空自衛隊の部隊なので、部隊内で連絡を取るための周波数「ボールチャンネル」も設定され、こちらはUHF帯エアーバンドを使用。千歳基地での訓練時に聞こえたり、要人が搭乗している任務中に使用することもあります。最も頻繁に使われるのは、千歳基地航空祭の時かもしれません。
政府専用機が実務中のコールサイン
千歳基地の航空祭では、政府専用機の航過飛行が目玉の1つです。所属する戦闘機の管制はUHF帯エアーバンドを使用するのに対して、政府専用機だけは民間の航空機と同じVHF帯エアーバンドを使用しています。
結論としては、政府専用機の機体は旅客機なので管制波はVHF帯エアーバンドがメインとして使われていて、部隊内通信のボールチャンネルはUHF帯エアーバンドが割当てられています。
ちなみに政府専用機のコールサインは、訓練などの時には「シグナス+数字」を使用しますが、実務中は「ジャパンエアフォース+数字」に変更されます。なお、シグナスは「はくちょう座」の意味です。
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ラジオライフ編集部
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