F-15戦闘機を配備する小松基地の撮影ポイント
日本海に面する航空基地の中で、唯一戦闘機を配備しているのが石川県にある「小松基地」。地理的に朝鮮半島を睨む最前線基地ともいえる重要な立地で、シェルター運用もされているほどです。F-15J/DJを装備する第303飛行隊と第306飛行隊のTAC部隊が配備されているほか、独特な識別迷彩で人気の飛行教導群「アグレッサー」もいます。
小松基地の撮影ポイントは低空を飛行
小松基地の滑走路は06/24で小松空港と共用。南西から北東に伸びる滑走路のため、午前中に順光で撮影できるポイントは滑走路24エンドと滑走路06エンドの外周道路です。
この2つの撮影ポイントは、頭の上ぐらいの低空を飛行するので、標準レンズで収めることも可能。少し下がれば機体の真横を撮影することもできます。
午後には滑走路24エンドの北側にある、スカイパークこまつ共生の丘や小松空港の展望デッキでの撮影がいいでしょう。
小松基地の近くには、日本海にある訓練空域で最も広いGエリアがあり、配備部隊はここに向かうのです。
美保基地から練習機が小松基地に飛来
出発時の管制は、「小松GND」(275.800MHz)でクリアランスとタキシング許可をもらい、離陸は「小松TWR」(304.800MHz)から。テイクオフクリアランスが出ると、すぐに「小松DEP」(362.300MHz)に移管され、Gエリアへ向けて離陸。訓練空域ではGCIとコンタクトします。
Gエリアから帰投してきたF-15は、「小松RDR」と航空自衛隊共通波のチャンネル15(261.200MHz)で交信。ここから着陸までは、IFRをキャンセルしてVFRトラフィックとなる場合は「小松TWR」と交信します。GCAに誘導されて着陸する場合は、「小松GCA」にハンドオフされるのです。
また、航空自衛隊の美保基地が比較的近いため、美保基地だけに配備されている第41飛行隊のT-400練習機が、ナビゲーショントレーニングのために小松基地に飛来することがあります。この際、T-400は「小松TCA」(127.950MHz)を使うことがあるのでVHF帯も要チェックです。
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ラジオライフ編集部
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