ネズミ捕りで違反車を取り締まる連携テクニック
有人式のスピード違反取り締まりは「ネズミ捕り」「パトカー(または白バイ)」「移動オービス」に分類できます。この中でも1番厄介なのは、警察官たちが徒党を組んで実施するネズミ捕りです。ネズミ捕りがどのように行われているのか、警察官の連係テクニックを見ていきましょう。
ネズミ捕りの現認係は死角に待機
ネズミ捕りはパトカーや白バイによる個別捕獲と比べて、時間あたりの捕獲数で比べものにならぬほど効率的。さらに、光電センサーを使えば、レーダー探知機による探知も不可能となります。
ネズミ捕りは「現認係」と「停止係」「サイン会場」がセットで行われます。まず現認係は送受器を操作する警察官。白バイ隊員だったり女性警官だったりとさまざまです。
計測器の傍らに待機して機器操作を行う現認係は、椅子に座ってじっとしているのが通常。違反を認めた場合は、その車両ナンバーや特徴を「11-11、青いプジョー」のように無線または有線で停止係に伝えます。
ネズミ捕りで停止係に誘導される先
現認係から違反車両のナンバーと特徴を聞いて「止まれ」と書かれた旗または誘導灯を持って、該当車両の目前に飛び出すのが停止係。停止係は最低2人で担当します。停止係のすぐ側には白バイが待機している場合がほとんど。制止に気づいてか気づかなかったかで“逃走”した車両を追うためです。
ネズミ捕りで停止係に誘導されて向かう先は、スピード違反のキップに署名する通称「サイン会場」。そこにあるのは長机とパイプ椅子など粗末なものがほとんど。簡易テントでも屋根があればラッキーです。
マイクロバスがサイン会場の場合もありますが、狭い車内は余計に惨めだとか。ネズミ捕りにかかったドライバーは、警察官と対峙する苦い時間を過ごします。
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