ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

警察のネズミ捕りを事前に察知する4つの情報源

自動的に速度違反を取り締まる無人式のオービスと比べ、有人式の「ネズミ捕り」は神出鬼没。速度を計測する「現認係」と違反車を止める「停止係」、違反キップにサインさせる「サイン会場」が連携して取り締まります。そんなネズミ捕りを事前に察知するための4つの情報源について紹介しましょう。


警察のネズミ捕りを事前に察知する4つの情報源

ネズミ捕り警察公開取り締まり情報

ネズミ捕りを事前に察知する1つめの情報源は警察の「公開取り締まり情報」です。都道府県警のWebサイトや地方新聞などには公開取り締まりの情報が載っている場合も多いので一度、確認しておくとよいでしょう。

例えば、警視庁のWebサイトでは「交通安全」→「交通指導取締り」で表示されるページに、スピード違反の取り締まりの実施場所一覧が毎月更新で掲載。路線名と「〇丁目付近」と細かい実施場所が記載されています。

ネズミ捕りを事前に察知する情報源は「時期と時間」。行楽シーズンや交通安全週間中、土日休みの朝、0と8の付く日、警察単位で設けられている「交通安全日」、局地的な死亡事故の増加で緊急事態が本部から出されている時期に注意します。

ネズミ捕りが行われやすい時間としては休日前夜、通勤時、昼下がり、休日の朝が最も危険と捉えるべきでしょう。天候としては、雨だからやっていないというのは大きな間違いです。取り締まり機器の中には防雨型の機種もあります。

ネズミ捕りを警察官で事前に察知する

ネズミ捕りを事前に察知する情報源は「場所」です。現認係の警察官が隠れられ、停止係の警察官が飛び出しても安全で、かつサイン会場が設置できるスペースがある道路は限られます。具体的には、信号と信号までの間が長い直線区間、頭上を高速道路などが走るアンダーパス、長い陸橋などで出没するケースが多い傾向です。

また、幹線道路での対面上下線や、オービス設置場所の直後にやっていたりもします。極めつけはネズミ捕り現場を通過して「助かった」と安心した直後に、再び遭遇して御用なんてケースもあるのです。

ネズミ捕りを事前に察知する最後の情報源は「現場」にあります。道路を走っているとそれなりの予兆はあるもので、それを知る知らないでは大違いです。対向車のパッシングがネズミ捕りを知らせる合図であることはいうまでもありません。

また、不自然に道路脇に置かれたパイロンにも要注意。バイクが道路に設置した光電式の車速測定器に衝突しないように置かれています。ネズミ捕りの近くに、警察官の姿があるはずです。また、アマチュア無線機を搭載している時は広域レピータに周波数を合わせておきます。時折「○○付近マイクロウェーブ照射中」といったありがたいお知らせが入ることもあります。


警察のネズミ捕りは光電式とレーダー式

警察によるネズミ捕りには「レーダー式」と「光電式」がありますが、構成はほぼ一緒。速度測定器付近に待機する「現認係」と違反車両を止める「停止係」、違反キップにサインさせる「取り調べ係」という3班体制が基本です。

ここでお、光電式のネズミ捕りの取り締まりの流れを確認していきましょう。車速は、3m間隔で設置された2つのセンサー(送受光器と反射器の間をレーザー光が往復している)を、前輪のタイヤが横切る時間差から割り出します。

送受光器と反射器を道路に垂直に、正確に3m間隔で設置。仮に、3mを60km/hで通過すると180ms(1000分の180秒)、90km/hだと120ms(1000分の120秒)かかる計算です。現認係は、時間の測定には非常に高い精度を要求されるため、道路上に凸凹などがあると正しく計測できません。

最新ネズミ捕りの速度測定器に加えられた変更点

ネズミ捕りは警察官が違反キップ

ヘッドセットを装着した現認係の警察官は送受光器のすぐ近く、ドライバーから見えにくい所で待機しています。そして、指定した速度よりも超過したスピードで車両が通過すると、ヘッドセットで速度測定器の警報音が鳴り速度が点滅表示。測定器の警報により、現認係は速度超過車両のナンバー・車種・色などを停止係に無線または有線で連絡します。

その際、現認係には高い動体視力が必要。スピードのあるクルマのナンバーを見極めなければなりません。実際、現認係の動体視力は相当高いとか。ナンバー、クルマの車種・特徴、乗車している人まで把握できます。

こうして違反車両は停止係の警察官に止められ駐車スペースへ誘導。免許証と車検証を持ってサイン会場へ行くと、取り調べ係の警察官に速度が印字されたものを見せられて違反キップが切られるというわけです。サイン会場は長机とパイプ椅子だけで作られた非常に簡易的なものから、マイクロバスの車内が会場として使われるケースもあります。

「ネズミ捕り」は気づいて減速しても間に合う?


ネズミ捕りの警察官は言葉巧み

取り調べ係というのはサイン会場で、違反事実を認めさせキップを切る警察官。他にもごねたドライバーをいなしたり、否認した時に調書を作成したりもしますから、言葉巧みな警察官が配置されているようです。

このように、光電式のネズミ捕りは現認係の警察官が真横で速度測定しているため、送受光器を見つけてからでも速度を落とせば、違反せずに済む可能性は高くなります。また、道路上に置かれた送受光器にバイクなどが衝突しないように、パイロンが置かれてることもしばしばです。

このため、道路脇に不自然に置かれたパイロンは光電式のネズミ捕りの目印。付近に待機している現認係の警察官も目印になります。ただし、現認係が潜んでいるのは道路脇とは限りません。特に注意したいのが車線が左右に分岐した中央分離帯。ブリンカーライトと呼ばれる点滅灯の背後に潜んでいることもあるのです。

ネズミ捕り現認係が潜むのは道路脇とは限らない

ネズミ捕りの警察官には資格が必要

光電式のネズミ捕りが行われるのは主に都市部。そして、レーダー式ネズミ捕りはおもに地方で健在です。10.525GHzの電波を走っているクルマに当て、跳ね返るその周波数の変化(ドップラー効果)で速度を測定します。

このレーダー波を受信して速度取り締まりの存在を知らせてくれるのがレーダー探知機です。こうしたレーダー探知機対策として、レーダー式のネズミ捕りには1990年頃からステルス型が登場。現認係が違反していると思った時だけボタンを押して断続的に測定電波を発射します。今では大半がステルス型です。

ちなみに、レーダー式の速度測定装置を操作する警察官には、第二級陸上特殊無線技士の資格が必要です。

10.525GHz帯タイプには、かつては松下通信工業製や三菱電機製も盛んに利用されていましたが、現在警察で使われているのは日本無線製が圧倒的。現在使用される日本無線製のレーダー式速度測定装置は、古い順に「JMA-230」「JMA-240(A)」「JMA-280」の3モデルで、もっとも新しいJMA-280はJMA-240Aのマイナーチェンジ版です。


ネズミ捕りで警察官が測定ミス

JMA-280の取扱説明書によると、レーダー式の測定は車両の進行方向と平行近くにレーダーを発射して測定する「0度法」と、27度の角度をつけた「27度法」の2方法が存在します。0度法の場合の速度測定可能距離は約100m。0度法と27度法を比較した場合、スピード測定値は27度法は低く出るため、その際にはプラス補正を行う仕組みです。

このため、0度法で測定するように設置したにもかかわらず、27度法のプラス補正を加えてしまうと実際のスピードより高い測定結果となり、スピード違反でないのに取り締まられるというケースが発生。実際、過去にレーダー式での測定ミスが発覚した多くはこのパターンでした。

また、光電式ネズミ捕りでは、警察官が道路を横切るように光電管の送受光部と反射板のセットを2組設置。それぞれを前輪タイヤが遮った時間差と、2組の設置間隔からスピードを割り出します。光電管式の測定装置も、現在は日本無線製がほとんどで、「JMA-340」「JMA-380」の2モデルが使用されています。

ネズミ捕りに警察の誤測定の可能性

JMA-380はJMA-340のマイナーチェンジ版で、2017年頃から登場。JMA-380とJMA-340に外見上の違いは少ないものの、JMA-380にはJMA-340にはなかった送受光器の取手が追加されています。また、ユニットボックスは高さが低くなり、幅が広く安定感が増しています。

JMA-380の取扱説明書を見ると、「タイヤが光路を遮断することを前提に設計」「タイヤ以外の部位が光路を遮断することは極力避ける」との記載があります。また、光電式の光路は道路面から9cm以下にセットとあり「道路面から9cm」の部分にはアンダーラインが引かれていました。

じつはこの9cmという高さは重要で、車検の基準となる保安基準の最低地上高が9cmなのです。しかし、樹脂製のフロントスポイラーには例外があり、地上高5cmでも車検を通すことが可能。光電式の速度測定器を地上高9cmに設置した場合、低いフロントスポイラーの自動車では実際より速く、ネズミ捕りで警察が誤測定する可能性があります。

■「ネズミ捕り」おすすめ記事
光電管式のネズミ捕りは誤動作の可能性アリ
ネズミ捕りフラグは道路脇に置かれたパイロン
ネズミ捕りやオービスの速度違反は逃げ切れる?

■「スピード違反」おすすめ記事
スピード違反のネズミ捕りを察知する5つの方法
速度違反で15km/h未満で捕まる可能性はほぼゼロ
オービスが作動する速度違反は何キロオーバー?
オービスの速度違反は車線をまたぐと測定不能?
白バイ隊員がそっと教えるスピード違反の交渉術
各地で導入される移動式オービスは可搬式が多い
オービス検知アプリは新型オービスにもすぐ対応

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

この記事をシェアする



あわせて読みたい記事