ボディガードのSPがスーツのボタン留めない理由
国内外のVIPをボディガードする「SP」は「セキュリティポリス」の略です。ドラマや映画の題材としてよく取り上げられるSPは、いわゆる警察官とは違っていわばスーツ姿が制服になります。しかし、大統領や首相といったVIPの目の前や背後にいてもボディガードのSPはスーツのボタンは留めていません。その理由を見ていきましょう。

ボディガードのSPは原則175cm以上
VIP警護のボディガードをするSPことセキュリティポリスとは、警視庁警備部警護課に所属する警官のこと。その他の警察本部では「警備隊員」「身辺警戒員(PO)」などと呼ばれて区別されています。
SPは、原則として身長175cm以上、柔道もしくは剣道三段以上、けん銃射撃の名手、日常英会話をこなせる者など、厳格な条件で選抜。平素から厳しい訓練を積み重ねています。
SPがよく使用する拳銃は「SIG P230JP」というSIG社製の32口径小型オートマチック。1995年頃から配備が開始されています。SP専用ではなく、一部の制服警察官や私服警察官にも支給されています。
ボディガードのSPの上着ボタン
SPはボディガードのため、拳銃や特殊警棒のほか、防弾アタッシュケースや防護板、防弾コートなどを装備して、万が一に備えています。いざという時に素早く腰や脇に携帯している装備品を取り出すため、スーツの上着ボタンを留めないのが基本スタイルです。
ドラマや映画で描かれるように、SPは無線連絡を頻繁に行っています。無線機を内ポケットに隠し、コードを袖に通してマイクを手の中に収めて使用。手の平で口を覆うようにして通話を行えば、連絡を取っているようには見えません。
加えて、イヤホンも髪の毛やメガネなどで目立たないように工夫しています。SPや特殊部隊で採用しているイヤホンは半透明のカールコード型イヤホンセット。首の後ろから耳に通して使用します。

ラジオライフ編集部

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