ケロケロ音が減少したデジタル簡易無線登録局機
デジタル簡易無線登録局の出力は、国家資格を必要としない無線局の中では最高の5Wまで許可されています。同じく無資格で使える特定小電力トランシーバの出力0.01Wの500倍です。351MHz帯に30チャンネルが開放され、2014年10月より海上での使用も許可されました。
デジタル簡易無線で遠距離交信
デジタル簡易無線登録局はライセンスフリー無線局の中では唯一アンテナの交換が可能。指向性のあるビームアンテナの使用が認められています。アンテナ交換、しかもビームアンテナ交換が認められたということは実は画期的です。
超遠距離との交信を約束されたといっても過言ではありません。アンテナが交換できない特定小電力トランシーバでは、室内同士の交信距離は数百m程度でしょう。
デジタル簡易無線登録局ではアンテナをベランダや屋根に立てることにより、自宅でも数十~数百kmの遠距離と交信可能になります。ビームアンテナを使えば、ピンポイントながら遠距離と交信もできてしまうのです。
デジタル簡易無線はクリアな音声
デジタル簡易無線登録局機と今までのライセンスフリー無線局との最大の違いは、デジタル変調を採用している点。アナログのFM変調にありがちな「バサバサ」という雑音がなく、とてもクリアな音声なので、無線初心者にも大変聞きやすいのです。
電波が弱くなるとデジタル特有のケロケロした音声になることもありますが、最新のデジタル簡易無線登録局では改善されており、ギリギリの電波でもケロケロの発生が以前のものより、かなり減少しています。
また、32,767通りもの秘話コードを設定できるので、安心して交信できるあたりもデジタルならではです。このようにいいこと尽くめなのがデジタル簡易無線登録局。ビギナーはもちろん、ベテランハムの方もチャレンジして損はありません。(文/デジ☆KAN太郎)
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ラジオライフ編集部
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