デジタル簡易無線のハンディ機を選ぶポイント
今では無線ショップにさまざまな種類のデジタル簡易無線登録局機がラインアップ。しかし、受信目的で購入する場合、一般的な選び方とは違ってきます。デジタル簡易無線にはハンディ機とモービル機がありますが、まず選ぶべきはハンディ機。さらに、デジタル簡易無線登録局機を選ぶポイントを紹介します。

デジタル簡易無線はサーチ速度に差
デジタル簡易無線は、メインとなる陸上・海上用の30チャンネルから受信するので、電波が出ているチャンネルを探し出すサーチ機能は必須です。受信機ではおなじみの機能ですが、初期のデジタル簡易無線登録局機にはサーチ機能が搭載されておらず、ここ最近の第2世代機になると装備している機種が格段に増えてきます。
また、デジタル簡易無線登録局機によってサーチ速度には雲泥の差があります。パッケージやカタログなどには記されていないスペックなので、事前に情報を収集しておきましょう。
デジタル簡易無線は、混信を前提に使用する“簡易な無線”なので、自分のグループ以外の通信が聞こえないようにカットする、ユーザーコード通信機能が備わっています。グループ内で共通のコード(001~511のうち1つ)を設定すると、コードが合致した通信だけがスピーカーから聞こえてくるというものです。
デジタル簡易無線のユーザーコード
ただし、他者の交信が聞こえてこないだけで、自分の通信は他者に聞こえているので、ユーザーコードをかけている通信でも難なく受信できます。狙っている受信対象のユーザーコードが分かれば、同じチャンネルを使っている他局の通信をカット。静かな待ち受け受信が可能になります。
デジタル簡易無線登録局機の中には、受信中のユーザーコードを瞬時に表示する隠しコマンドを持つ機種が登場しました。また、簡易的な半自動の手作業で判明させられる機種もあります。
街中で受信する際、イヤホンを使うのは受信のマナーです。しかし、デジタル簡易無線登録局機は防水機能を備える1ピンのスピーカー&マイク端子の機種が多く、ネジ式のコネクタを採用しています。
このため、使い慣れた汎用イヤホンを直に挿せる機種は限られてくるのです。変換コネクタや変換ケーブルを介して汎用イヤホンを使うことになるので、見た目がスマートではなく、でっぱりが気になることも…。デジタル簡易無線の機種選びにはイヤホン端子も重要な選択肢となります。
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ラジオライフ編集部

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