デジタル簡易無線登録局は第2世代に突入した
JVCケンウッドから発売されたTPZ-D553によって、デジタル簡易無線登録局は大きくて重たい印象から、軽量・コンパクトへとイメージチェンジ。今年は第2世代の“デジ簡登録局機”に注目です。デジタル簡易無線登録局の第1世代と第2世代の違いを見ていきましょう。
デジタル簡易無線登録局の第1世代
2008年8月の新割当てから8年が経った、351MHz帯のデジタル簡易無線登録局。その間に東日本大震災があり、被災地に送り込まれて運用。ライセンスフリー無線としてのホビーユースも随分と定着しました。
そして2016年、JVCケンウッドの5W機、TPZ-D553の発売により、デジタル簡易無線登録局機は第2世代に突入。まずは第1世代機と第2世代機の違いを見てみましょう。
2008年のスタート時に発売された各メーカーの1号機に始まり、早々にモデルチェンジした機種を含んだ大半のモデルが、第1世代機になります。業務機の筐体を流用した大型で重たいボディに、送受信に徹したモデルであることが特徴。というのも新ジャンルのため、業務ユーザーをターゲットにしていたからです。
デジタル簡易無線登録局の第2世代
その後、デジタル簡易無線登録局のユーザーが拡大し、軽量でコンパクトな機種が求められるようになりました。その先陣を切ったのがアイコムの1W機「IC-DPR3」で、元祖第2世代機になります。
ICDPR3はサーチ機能を持つなど、ホビーユーザーを意識した作りが特徴。そして2016年に発売された5W機のJVCケンウッド「TPZ-D553」によって、デジタル簡易無線登録局は第2世代機の時代に入りました。
第2世代機は特定小電力トランシーバの高級機に似た洗練されたデザインで、実際の数値以上にコンパクトに見えるのが外観上の特徴。機能面ではサーチ機能や独自の機能を備えるなど、ホビーユースに向いたポイントがあります。
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ラジオライフ編集部
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