デジタル簡易無線が使われている意外な場所とは
デジタル化されたおもしろ無線の中で、“簡単に受信できるデジタル無線”として、人気があるのがデジタル簡易無線登録局です。デジタル簡易無線は、ここ数年で使用者が爆発的に増加。受信のチャンスが多く、使用者のバリエーションも豊富、受信機材も入手しやすい、と3拍子揃ったデジタル無線です。

デジタル簡易無線はハンディ機中心
デジタル簡易無線は、総務省総合通信局へ簡単な登録申請をするだけで、業務からレジャーまで、さまざまな用途で使える無線システム。デジタル簡易無線に割当てられている351MHz帯の周波数は、陸上と海上で使用できる30チャンネルと、スカイレジャーでの使用をターゲットにした上空用の5チャンネルがあります。
基地局として使えるモービル機もありますが、ハンディ機での利用が中心。各メーカーから2万~3万円台でリリースされています。従来の業務無線機は1台10万円超えもザラで、無線局の免許取得も必要でした。
しかし、デジタル簡易無線は安価な上に手軽に導入できるため、これまで無線を使っていなかった業種や団体、パワー不足に悩んでいた特定小電力無線から乗り換える使用者も多くなっています。
イベント会場でデジタル簡易無線
デジタル簡易無線は制度上、レジャー無線でおなじみの簡易無線局です。なので、人が集まるような、ありとあらゆる場所で使われています。例えば、全国的に広がる郊外型の複合商業施設「ショッピングモール」は、広い施設内でのスタッフ連絡用としてデジタル簡易無線が活躍中です。
従来のアナログ式の簡易無線が多いのですが、デジタル簡易無線も増えています。来店者が多くなる休日は迷い子が増え、盗難や客同士のもめ事などトラブルも連発。時には緊迫した通話を耳にすることもあります。
「イベント会場」は短期間の開催だからこそ、無線機のレンタルが可能なデジタル簡易無線が活躍する場。無線交信からイベントの舞台裏が丸見えになります。
デジタル簡易無線は「消防団」でも意外に使われています。デジタル簡易無線は簡易無線なので、人の生命や財産に関わる消防団活動には使えないことになっているため、あくまで祭事の警戒や夜警時の簡易な連絡用として導入しているようです。(文/風間大地)
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ラジオライフ編集部

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