企業が恐れるクレームと攻めの最新対応法とは?
現在、企業は客からのクレーム対応に手を焼いています。それは、今までの処理方法が通用しなくなってきたから。そこで登場するのが、さまざまな企業のクレーム・コンサルタントを務める「クレーム火消し人」です。さまざまな企業のクレーム対応を見てきたクレーム火消し人に話を聞きました。
クレーム対応を企業側も研究する
「企業側のクレーム対応の主流は、今はとにかく謝ることです。ひと昔前までは、絶対謝罪してはダメという鉄則がありました。しかし、TwitterなどのSNSでこちらの対応をすぐに拡散されてしまいます。各種録音機器も身近になり、電話の会話を録音されてネットに上げられてしまうケースも」あるといいます。
「企業でクレームに対応する人間も会社員ですから、対処の内容が証拠として残ってしまうと会社にいい訳できません。大きな問題になることを恐れて、結果、萎縮してしまいとにかく商品券でも何でも渡して、さっさと終わらせようというケースが増えています」というのです。
それでは、今は消費者のクレーム天国なのかといえば、そうではないようです。「企業側もクレーム対応を研究しています。クレーマーの背後関係を調べたり、不備があった製品の製造番号から原因を突き止めたりと、クレーム対応の方法は進んでいる」のでした。
クレーム対応は攻めの謝罪が効果
「客だからと調子に乗ると最悪、強要罪や威力業務妨害が適用されることも…」といいます。このため、消費者としても線引きは知っておきたいもの。そんな企業の最新クレーム対応が「アクティブサポート」です。
企業が最も恐れているのは、ネットやSNSでのクレームの拡散。最近は、ネットで何か文句が書かれていたら、前のめりで対話するアクティブサポートという手法をとる企業が増えています。
企業がSNSなどをエゴサーチし、不満のあるユーザーに話しかけるのがアクティブサポートといわれる手法。大炎上する前に火消しを行い、さらに意見として取り入れるという攻めの謝罪がクレームに効果があるのでした。
■「クレーム」おすすめ記事
クレーマー対応は「NGワードをいうまで待つ」
クレーマーにカモにされやすいタイプはこんな人
悪質クレーマーが苦手とするタイプはどんな人?
クレームの恐喝罪と脅迫罪と強要罪は何が違う?
クレーマー対応で相手を黙らせる決めゼリフとは?
警察官へのクレームは警察本部の監察室が効果的
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- YouTubeを広告なしの国から視聴する裏ワザとは - 2024年11月22日
- NHK受信料のBSのみ視聴で割安な特別契約とは? - 2024年11月22日
- 可搬式オービスの速度違反は15km/h未満は無視? - 2024年11月22日
- Catchyは仕事も私生活も役立つ文章生成サービス - 2024年11月21日
- NHKメッセージ消去の裏技「録画」が通用する理由 - 2024年11月21日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
クレーム代行業者が使う脅迫にならない要求テク
ファミレスやメーカーはクレームにどう対応?
MSSS対応レーダー探知機がセルスターから登場
MSSS対応レーダー探知機のユピテルLS320を実走調査
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]