カセットテープは本当に流行しているのか?
2015年、東京中目黒に音楽マニアから「カセット天国」と言われるミュージックカセット専門店「waltz」が開店しました。そこで、海外からも注目される同店代表の角田太郎氏に、カセットテープブームの裏側を聞きまみましょう。カセットテープは本当に流行しているのでしょうか?

カセットテープ再燃は新しい現象
テレビなどで最近、カセットテープが再燃しているとよく言われますが、これは全く新しい現象だと思います。まず、当時のカセットテープは主にLPレコードなどを録音するものとして利用されていました。
カセットテープの音が悪いという印象を持っている方は、録音したテープをダビングしたりと劣化を重ねていたのでしょう。でも、現代のハイレゾにせよカセットにせよ、音楽メディアはハードに頼る部分が大きいもの。カセットテープも高品質なプレーヤーで聞くと、すごく良い音がします。
ここで扱っているのは、オリジナルのミュージックテープです。日本でも演歌がカセットで販売されているように、LPやCD以外にカセットで販売されていたものや、カセットでリリースされている現代の音楽を販売しています。
カセットテープはまだマニアック
ただし、お客さまで当時ミュージックカセットを購入していた方は少ないと思います。LPとカセットでは、わざわざカセットは買いません。50~60代のカセット世代の方は、懐かしい音楽を当時買えなかった高級プレーヤーで聞きたいという要望が多いんです。カセットテープはお金の無い人の味方だったんですよ。
そして今の若い人は、全く新しいものとしてカセットを楽しんでいます。iPodでデジタル音源を聞くのがみんなと同じでイヤという考えもあるのでしょう。だから、カセットテープで音楽を聞くというのは、まだまだマニアックな世界です。
ブームが来ているとも言えないと思います。ただ、カセットテープが注目されているのは確かで、メーカーの方も視察に訪れます。ハード面もこれから充実して、もっと身近になるかもしれません。
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ラジオライフ編集部

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