レースのオフィシャル無線のアンテナ設置場所
レース全体の動きが伝えられるオフィシャル無線は、スピンやクラッシュといったアクシデントをいち早くキャッチできます。サーキットが使用するオフィシャル無線は、410MHz帯の各種業務無線が1~3波ほどが割当て。そして、コントロールタワーが中心となってオフィシャル無線の交信は行われています。
コントロールタワー屋上にアンテナ
オフィシャル無線のアンテナはコントロールタワー屋上に設置され、主にコースサイドにあるポスト、レスキュー車両やセーフティカーなどに対する指示に使用。レースの全般的な状況が分かる無線で、サーキット全域でクリアに受信できます。
具体的には、コントロールタワーとコース担当者たちの連絡手段はハンディ機。また、各コーナーに設置されているポストとコントロールタワーは、有線回線でつながっているサーキットもあります。
クラッシュ車両から即座にドライバーを救出する、ドクターとレスキュー搭乗の4輪駆動車「FRO(First Rescue Operation)」ともコントロールタワーは交信。なお、FROはサーキット所属ではなく、レースごとに転戦していきます。
サーキットで周波数の使い方は違う
これとは別に、ピット専用の周波数を使用しているのが一般的。鈴鹿サーキットの場合、アナログ簡易無線の1波をこれに当てています。ピット作業の監視やペナルティの伝達、レース後の車両保管など、レース中は常に忙しい様子が聞こえてくるオフィシャル無線です。
この他に、レスキュー用やドクター用に別の周波数が割当てられていることがあります。鈴鹿サーキットの場合は、MoSRA(モスラ)と呼ばれるモータースポーツ無線協会に割当てられた中継局用の周波数が、ドクター用の無線として使用されていました。
また、岡山国際サーキットでは、ドクター用のみデジタル簡易無線を秘話で運用するなど、各サーキットで周波数の使い方は違っています。
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ラジオライフ編集部
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