デジタル受信機「AR-DV10」操作には慣れが必要
デジタルハンディ受信機の真打ちとして登場したエーオーアールの「AR-DV10」。固定型のデジタル受信機「AR-DV1」の機能を、惜しみなくハンディ機に搭載してきたのがAR-DV10です。エーオーアールのハンディ機らしく、欧米サイズともいえる大型ボディに、各種操作部や端子がバランスよく収まっています。
AR-DV10のディスプレイのサイズ
まずはAR-DV10の特長的な部分をピックアップしましょう。アンテナ接栓は、エーオーアールの伝統を受け継いだBNC型を採用しています。付属アンテナはヘリカルホイップ式で全長200㎜。AMラジオ放送用の内蔵バーアンテナは非装備です。
本体上部にあるメインダイヤルは上が音量調節ダイヤル(15段階)で、下が周波数変更とスケルチ設定のダイヤル(無段階)。ディスプレイのサイズは43W×43H㎜。2VFO表示となっています。
本体左側面にあるスケルチボタンは短押しでスケルチ変更、押し続けている間はスケルチ開放です。microSDカードスロットは録音データや設定データの保存、ファームアップを行います。最大32GBまで使用可能です。
本体右側面にあるイヤホン端子は3.5㎜。64~108MHzでイヤホンアンテナが機能します。データ端子はmicroUSB端子で、PCと接続してコマンドを制御。このほか、専用のリチウムイオンバッテリーと単3乾電池×6本のケース「BT-10」が付属します。
AR-DV10の特長がタイル式メニュー
AR-DV10のサイズ/重さは60W×137H×41D㎜/420g。受信周波数は0.1~1300MHzです。標準価格が138,240円、実勢価格は124,300円となっています。
AR-DV10の堅牢なボディは、八重洲無線のエアーバンド無線機「FTAシリーズ」のボディを流用しています。そのためか、ファンクションボタンが無く、テンキーに固有の操作コマンドもありません。残りのボタンを駆使して多くの機能を操作。独自性の強い操作系になっていて、操作には慣れが必要でしょう。
AR-DV10の特長がタイル式メニュー。項目の左上に表示された番号に該当するテンキーを押すと、即座に決定となり画面が移行します。また、左右ボタンでカーソルを移動(番号順に動く)して選択。ENTボタンの押下で決定すると画面表示が切り替わる仕組みです。
デジタル&アナログの受信モードの設定画面も、タイル式メニューから当該番号のテンキーを押下するか、左右ボタンでカーソルを移動してENTボタンで受信モードを決定します。「P」でデジタルモードのページと、アナログモードのページが切り替わる仕様です。
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ラジオライフ編集部
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