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池袋暴走事故で話題になった記録装置「EDR」とは

2019年4月、東京・池袋で死傷者10人を出す暴走事故が発生しました。その報道のなかで、注目されたのが自動車に搭載された「EDR」と呼ばれる記録装置「イベントデータレコーダー」です。実は、最近発売された自動車の多くはEDRを装備していて、事故の際の分析に活躍しているのでした。


池袋暴走事故で話題になった記録装置「EDR」とは

自動車用のEDRは後付けできない

EDRは「イベントデータレコーダー」の略称で、自動車がどのように走っていたかを記録・保存するための装置です。このデータがあると、交通事故が起きた際にどういう原因だったのかを分析するのに役立つため、日本でも搭載車種が増えています。

EDRが記録するのは速度やエンジン回転数、ブレーキ・アクセル操作の有無、エアバック作動のタイミングなどさまざま。加速度センサーを備えている場合、衝突時に発生した衝撃の大きさを記録することも可能です。

ドライブレコーダーと違い、自動車用のEDRを後付けすることは今のところできません。購入したい車種がEDRを搭載しているかどうかは、取扱説明書を読むとわかります。というのも、EDRが集めるデータは個人情報にあたるため、利用方法の注記が必要なためです。

EDRが集めているデータの種類は?

そして、各車種の取扱説明書にはEDRが集めているデータの種類もリストアップされています。例えば、トヨタ・プリウスの最新モデルでは「車両の各システムの作動状況」「アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作状況」「車速」となっています。

また、各種安全装備を売りにする日産・エクストレイルの取扱説明書では、EDRの情報としてアクセル、ブレーキ、ハンドルの各操作に加え「エアバックシステムの作動に関する情報」「先行者やレーンマーカーなどの検知情報」「プロパイロットの作動に関する情報」「マルチセンシングフロントカメラの画像状況」などの項目があります。

EDRに保存された情報は、専用のソフトウエアを使って解析されます。このソフトはCDR(Crash Data Retrieval)と呼ばれています。


警察庁の科学警察研究所がEDRを解析

今回、東京・池袋で起きた暴走事故で注目されたEDRですが、実は3年前にもEDRが注目された出来事がありました。2016年12月、福岡県の病院に暴走したタクシーが突っ込んだ事故です。

この事故でも、突っ込んだタクシーの車種は東京・池袋の事故車と同じトヨタ・プリウスで、EDRを搭載していました。そして、警察庁の科学警察研究所がEDRを解析した結果などを元に、運転手側の過失として福岡地検が起訴しています。

ただし、タクシー運転手側は「EDRデータに誤りがある」として一貫して無罪を主張。2019年の3月に福岡地裁で禁固5年6か月の判決が出ましたが、最終的にこれで結審するかまだ分かりません。

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