高速40%オフETC割引「ウィンターパス」落し穴
2020-21年のスキー・スノボシーズンは、新型コロナウイルス感染の拡大で移動が制限され、あまり楽しめなかったという人も多かったでしょう。しかし、今シーズンは移動制限も解除され、NEXCO東日本ではスノーリゾート向けの高速道路プランを販売中。とはいえ、このETC割引プランは注意して選ばないと逆に損をしてしまうのです。

ウィンターパスで高速料金40%オフ
NEXCO東日本が12月3日から販売開始したETC周遊割引「ウィンターパス2022」は、首都圏や新潟圏・仙台圏とスノーリゾートが立地するエリアとの高速道路の往復通行料金がセットになったプランです。他のETC乗り放題プランと違い、乗り放題エリアの設定はなく往復のみで、有効期限は各プランとも3日間となります。
目的エリアの設定は発着地により異なり、首都圏発着の場合は「湯沢・沼田・水上」「白馬・志賀・妙高」「菅平・軽井沢」「蔵王」「猪苗代・磐梯」「那須・塩原」の6エリア。新潟圏発着では「湯沢」「白馬・志賀・妙高」「猪苗代・磐梯」、仙台圏発着は「猪苗代・磐梯」「夏油」「安比・八幡平」となります。
ウィンターパスの価格は、発着地~目的エリアで最長区間を走行した際の往復通行料金から約40%オフとなっています。当然ですが、ウインターパスはスノーリゾートを楽しむ目的以外でも利用可能で、冬の秘境温泉に泊まるといった利用方法も十分考えられるところです。
ウィンターパスで休日の日帰りは損
しかし、ウィンターパスの価格が最長区間の約40%オフということは、平日の通常料金よりは割安なものの、ETC休日割引やETC深夜割引の対象となる走行の場合、おトク度はかなり下がります。さらに、休日に最長区間より短い往復をした場合、ウィンターパス利用が割高になるケースも出てくるのです。
例えば、休日に東京都心を出発し、栃木県のハンターマウンテン塩原へ日帰りで出かける場合、川口JCTからハンターマウンテン塩原の最寄りIC・西那須野塩原ICまでの通行料金はETC休日割引で往復普通車5980円。ところが、ウィンターパスの那須・塩原プランを選ぶと6300円となり、320円割高です。
なお、ウィンターパスの販売・利用期間は2022年4月4日までを予定していますが、2021年12月25日~2022年1月3日までは対象外。そのため、年末年始にスノーリゾートを楽しもうと考えている人はETC休日・深夜割引の利用を考えた方がよいでしょう。ちなみに、1月3日は休日ではありませんが例外でETC休日割引が適用されます。

ラジオライフ編集部

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