首都高の深夜割引の料金20%オフには落し穴がある
この4月から首都高速では約10年ぶりにETC限定で深夜割引が復活することになりました。首都高速が深夜割引になる時間帯は0~4時となっていて、NEXCO3社のETC深夜割引と一見同じようですが、実は首都高速の深夜割引の時刻判定はNEXCO3社より厳しく、同じように考えて走行していると深夜割引を受けそこねるため要注意なのです。

首都高の深夜割引時間帯は0~4時
首都高速は、2022年4月1日からETC限定で深夜割引を開始しました。首都高で深夜割引が行われるのは、東京線・神奈川線・埼玉線のエリア別均一料金だった2011年12月31日以来のこと。今回の首都高の深夜割引ではETC利用により通行料金が20%オフとなります。
首都高速で深夜割引となる走行時間帯は0~4時で、全車種が対象となる点はNEXCO3社と同じです。また、4月1日から首都高速の上限料金が普通車1950円となりましたが、深夜割引は日中の通常料金から20%オフとなる仕組み。上限料金1950円の区間であれば、首都高の深夜割引の通行料金は1560円です。
NEXCO3社の深夜割引が30%オフとなるのと比べ、首都高の深夜割引は20%オフと割引率は低いものの、対象時間帯や車種については同じように見えます。しかし、首都高の深夜割引は時刻判定が厳しく、0~4時の間に入口・出口両方を通過しないと適用外となってしまうのです。
首都高の深夜割引は入口出口両方通過
例えば、23時45分に銀座入口から首都高速へ乗り翌0時10分に三軒茶屋出口で降りた場合、首都高の深夜割引の対象外。そのため、0~4時に高速道路上に自動車がいればOKなNEXCO3社のETC深夜割引で使われる、PAに長時間駐車して時間調整を行うテクニックは首都高の深夜割引では使うことができません。
もっとも、深夜割引に向けた長時間駐車は、NEXCO3社路線で大都市近郊のSA・PAの混雑を招き、社会問題になっています。また、首都高速では混雑しない深夜に高速で周回走行を繰り返す「ローリング族」対策も課題となっているため、深夜割引の時刻判定を厳しく設定するのもやむをえないともいえます。
なお、NEXCO3社路線と首都高速を連続走行する場合、NEXCO3社路線がETC深夜割引となるよう走行すれば、確実に首都高速で深夜割引を受けることができます。例えば、東名高速の東京料金所を0時過ぎに通過すれば、首都高速の用賀料金所の通過時刻も自動的に0時過ぎとなり、寄り道をせず出口へ向かえば深夜割引となります。

ラジオライフ編集部

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