コンビニのモバイルバッテリーはどれが買いか?
コンビニで販売している5000mAh前後の「モバイルバッテリー」をテストしてみました。取り上げたのは、Tama’sの「FL96SCCW」(実勢価格3608円)、センチュリーの「FSLP-CA50W」(実勢価格2580円)、センチュリーの「CSPP-CA60W」(実勢価格2948円)の3製品です。はたして、どれくらい性能差があるものでしょうか。
コンビニモバイルバッテリーが進化
コンビニで買えるモバイルバッテリーを分解してみると、3製品すべてにINJOINIC社製の統合チップが使用されていました。数年前のコンビニバッテリーといえば、充電電流0.5A、2A充電など絶望的な仕様でした。
しかし、どのモバイルバッテリーもそこそこの性能に進化しています。回路の技術も一巡したようで、もはや性能が悪い製品の方がレアケースとなっています。
従来の一般的なモバイルバッテリーは、DC-DCコンバータ、操作・残量制御、充電属性制御のチップが個別に搭載されていましたが、Tama’sのコンビニモバイルバッテリー「FL96SCCW」はワンチップ型で部品点数が大幅に削減されています。
同じチップを積んでいるセンチュリーの6000mAhバッテリーには、過熱保護のための温度センサーが搭載されていますが、このバッテリーには見当たりませんでした。電源ノイズは少し大きめですが、問題ないレベルでしょう。
実測した最大供給電流は3.8Aと、カタログ値を大きく上回り優秀。バッテリー実測容量は、カタログ値の6800mAhの75%程度でした。
コンビニモバイルバッテリーが良値
センチュリーのコンビニモバイルバッテリー「FSLP-CA50W」(容量5000mAh)のコントローラーはDC-DCコンバータ統合ワンチップを採用。Tama’sやセンチュリーの6000mAhに使われているIP5310よりも、供給電流の低いタイプのグレードとなります。
負荷テストでは 2.0Aを超えたあたりから電圧降下が目立ち、タブレットなどでの2.4A充電では通常より充電時間がかかる可能性があるでしょう。
放電グラフでは電圧の暴れが見受けられますが、4.9V以上が保たれているので充電には影響はないでしょう。実測容量はカタログ値の73%程度となり、良値とは言いがたいところです。
センチュリーのコンビニモバイルバッテリー「CSPP-CA60W」(容量6000mAh)には、tama’sのバッテリーと同じ統合チップが使われていますが回路構成は異なり、この基板には無印の14ピンチップが余計に付いています。
残量LEDを制御するもののようですが、LED制御はIP5310統合チップにも内蔵されているため、本来は不要。単にオリジナルと表示パターンを変えるためなのでしょうか。
最大供給電流は3.19Aで、2.4A時点でも電圧降下は全くなく、タブレットなど大容量充電も問題ないでしょう。実測容量もカタログ値の81%で、電源回路のロスを入れても良値といえます。
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ラジオライフ編集部
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