ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

エアーバンド初心者にIC-R6おすすめできない理由

エアーバンドに限らず、おもしろ無線の受信を始める人に向けた、実勢価格が2万円台前半の入門機は、3メーカーによって1990年代からラインアップされてきました。売れ筋商品として、飛躍的に進化してきたカテゴリーです。エアーバンド受信を始めるための初心者向けの1台を選んでみました。


エアーバンド初心者にIC-R6おすすめできない理由


IC-R6はディスプレイがセグメント方式

入門機は2022年になって八重洲無線の「VR-160」が市場から姿を消し、アルインコの「DJ-X8」も流通在庫を残すのみになっています。結果的に、唯一残された入門機がアイコムの「IC-R6」です。

IC-R6は高感度、高速スキャン&サーチ、低燃費とベテラン勢もメイン機として使うほど、基本性能に優れたモデル。入門機として、長いことベストバイに輝いてきたハンディ機です。

ただし、基本設計が1990年代のため、ディスプレイはセグメント方式。各種設定をするメニューが、バーを組合わせた英数字で表示されるため、専門的な略号を理解しないと操作が難しいという、ビギナーには大きな難問を抱えてきました。


IC-R6の2倍ながらDJ-X11Aは2波同時受信

これからエアーバンド受信を始める人へのベストバイは、アルインコの「DJ-X11A」です。実勢価格は42,000円と、IC-R6の2倍ですが、空港や航空祭に行くようになれば、すぐに欲しくなる2波同時受信機能を備えています。この機能を先取りしておこうというのが狙いです。

また、各種メニューが日本語で表示されるので、設定の内容が理解しやすい点を大きく評価してのベストバイとしました。

なお、DJ-X11Aの生産も構成部品の供給が途絶えたことからあとわずか。今回のベストバイ選出は、唯一残ったアナログ式の2波同時受信機を、手に入れておくべきであるとの市場判断も含まれています。

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • 航空祭で人気のIC-R6はブルーインパルスも受信
    航空祭で人気のIC-R6はブルーインパルスも受信
  • IC-R6を改造して“歯抜け”の受信周波数を拡大
    IC-R6を改造して“歯抜け”の受信周波数を拡大
  • IC-R6は部品構成を変えながら続くベストセラー
    IC-R6は部品構成を変えながら続くベストセラー
  • IC-R6ユーザーを航空祭会場で多く見かける理由
    IC-R6ユーザーを航空祭会場で多く見かける理由

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    最新AI技術を駆使した「モザイク除去」の到達点

    モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]