自動車警ら隊(自ら隊)と警らパトカーの違いと見分け方
同じ黒白パトカーに見えても、自動車警ら隊と所轄の警らパトカーではその中身はまったく異なります。道行く人の不審な行動や街のちょっとした異変に目を配っているのが自動車警ら隊のパトカー。元自動車警ら隊の車長が語る警らパトカーの内部事情を紹介しましょう。
自動車警ら隊(自ら隊)パトカーの違い
同じ黒白の警らパトカーで街を走っていても、自動車警ら隊と所轄警察署の警らとでは、その姿勢が大きく違います。自動車警ら隊は「自ら隊」とも呼ばれ、パトカーは警察署の管轄を越えて県内全域で警ら。一方の所轄警察署の警らパトカーは、警察署が管轄している地域を警らすることになります。
自ら隊パトカーは常に周囲に目を配っているので、車内の私語はありません。自ら隊パトカー乗務中は犯罪の芽を見つけ出して検挙するという、攻撃的な姿勢でいるからです。
対して、所轄の警らパトカーは管轄内を巡回しているだけ。所轄の警らパトカーは犯罪が起こっていたら対処する受け身の姿勢なので、自ずと車内の緊張感も違ってくるわけです。
自動車警ら隊(自ら隊)パトカーは人で違い
自動車警ら隊(自ら隊)パトカーは昼間、後輩が運転して車長が周囲を警戒。夜は交代します。不審者の出没や犯罪は夜間に多発するので、自ら隊パトカーは車長が運転した方がすぐに対応できるからです。
乗務が終わると後輩が自ら隊パトカーを磨いて、次の隊に引き継ぐのですが、引き継ぎ相手も後輩。意地の悪い車長だと、自ら隊パトカーのここが汚れているとか難癖を付けて、引き継ぎでどこを見ているんだと乗車前に怒るのだとか。
誰と組むかによって、車内の空気はガラッと違いができるのが自ら隊パトカーの内情なのです。自ら隊パトカーを見かけたら、内部の様子を想像するのも楽しいかもしれません。
自動車警ら隊(自ら隊)パトカーの見分け方
自動車警ら隊(自ら隊)パトカーは、警察署の管轄区域をこえてパトロールする部隊です。自ら隊パトカーは犯罪の芽を見つけ出して検挙することが任務。自ら隊パトカーは、いわば職務質問のプロといえます。そんな自ら隊パトカーと所轄の警らパトカーの見分け方を覚えておきましょう。
自ら隊パトカーの見分け方になるのが、車体に描かれた3ケタ数字になります。警視庁の白黒パトカーは、フロントとリアウインドウに所属を示す記号を表示。この記号は無線のコールサインと共用していて、屋根にも対空表示として書かれています。
ここで所轄の警らパトカーの記号は、所属する警察署名と数字の組み合わせ。これに対して、自ら隊は1ケタの所属隊と2ケタの通し番号による3ケタ数字です。ただし、警らパトカーの中には、職務質問に精通した警察官が常務する「遊撃特別警ら隊」も存在します。
警視庁で自ら隊同様に職務質問のプロと呼ばれる、遊撃特別警ら隊のパトカーは「遊撃1」などと表記されているのでこちらも要注意。屋根の対空表示は自ら隊が3ケタ数字のところ、遊撃特別警ら隊は「撃1」となっているという違いがあります。
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ラジオライフ編集部
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