コードレス電話機の秘話機能は解読できてしまう
コードレス電話機は、親機である電話機本体と子機である受話器が電波でつながっているため、受信機があれば誰でもその通話内容を聞くことができてしまいます。このため、コードレス電話機の中には「秘話機能」付きのものも存在。ただし、コードレス電話機の秘話機能は解読できてしまうのです。

コードレス電話機の対策に秘話機能
コードレス電話機の周波数帯を受信していると、サーチが止まった瞬間に「モガモガ…」という、会話をしているような雰囲気はあるものの、内容は一切分からない通話が聞こえてくることがあります。
これは一部のコードレスホンが傍受対策用として備える、音声反転式の秘話機能が動作しているからです。この秘話機能はコードレスホンの親機と子機の間で、通話音声の高音部と低音部を入れ替えて送信しています。
この電波をキャッチしたので、受信機からは「モガモガ…」と聞こえたというわけ。親機と子機には「モガモガ…」を元に戻す機能があるので、コードレスホンを使っている当人たちには普通の音声として聞こえています。
コードレス電話機の秘話解読機能
この音声反転式の秘話機能は、1980年代にアナログ方式の警察無線にも採用されていた古いシステム。既に解読方法は定着しており、アルインコの受信機には「モガモガ…」を元の音声に戻せる、秘話解読機能が簡単な改造により出現します。
この秘話解読機能を使用すると、スクランブルを意味する「SCr」という文字が受信機の画面に表示。4ケタの数字はキャリアポイントと呼ばれ、メインダイヤルを回して数値を変えていくと「モガモガ…」が、人間の声に戻っていくのです。
この秘話解読機能を動作させることで、コードレス電話機の傍受対策は簡単に突破されてしまいます。コードレス電話機はトランシーバーのようなもの。誰かに聞かれている前提で使用しなければなりません。
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ラジオライフ編集部

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