一般家庭に仕掛けられる盗聴器が増えている理由
日本における盗聴器発見業の第一人者である東和通信社の藤井正之氏と、盗聴波の実態調査を行いました。藤井氏がふだんから使用している盗聴器の調査機材が詰まったクルマでのと調査です。さっそく見つけた盗聴波はどうやら一般家庭の様子。じつは一般家庭に仕掛けられる盗聴器が増えているのでした。
一般家庭の盗聴器が明らかに増加
今回は東京タワーの街・芝公園付近を実態調査します。芝三郵便局付近に着くと、藤井氏は何かに導かれるよう細い路地へ向かいます。すると、399.455MHzという周波数で物音が聞こえました。
聞こえてくるのは部屋を歩く物音。音の遠さから盗聴器が仕掛けられている部屋とは別の部屋にいることが分かります。盗聴器が仕掛けられているのは、マンションの一般家庭のようです。平日の夕方、主婦が1人でいる時間帯でしょう。
一般家庭の盗聴について藤井氏に聞いてみました。「一般家庭に仕掛けられる盗聴器は、明らかに増加傾向にあると感じています。相続や浮気といった家庭内の問題です」と答えます。
盗聴器は誰でも簡単に買える時代
「特に浮気調査の場合、興信所に依頼せず、盗聴器を買ってきて自分でやってみる人が増えているようです。盗聴の情報はネットで調べられますから。盗聴器を誰でも簡単に買える時代を反映しています」というのです。
ということは、盗聴器を仕掛けているのは家族なのでしょうか。「親戚を含め、そうだと思います。一般家庭に仕掛けられた盗聴器の大半は家庭内盗聴です」とのこと。盗聴器を仕掛けた張本人は、必ず近くで電波を受信していることを考えれば納得できる話でしょう。
「最近は小型のICレコーダーを使った盗聴も増えているようですが、電波式の盗聴器は減っていません」と話します。なんとも世知辛い世の中です。
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ラジオライフ編集部
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