IC付近のラブホテル盗聴波がノイズまみれの理由
盗聴器の電波が飛び交う場所として知られているのが高速道路のインターチェンジ付近。多くの場合、ラブホテル街が存在しているため、何者かによって仕掛けられた盗聴器の電波が発見されるケースが多いのです。ただし、インターチェンジ付近のラブホテルで盗聴波を探す時には注意点があります。

盗聴器でよく使われる周波数は3波
街から離れた所にある高速道路のインターチェンジの周辺は、風俗営業法の適用を受けるラブホテルが建てやすい立地。なので、全国的にインターチェンジ付近には、ラブホテル街が存在しているのです。
しかし、盗聴波探しには厄介な面があります。高速道路のインターチェンジは2005年9月末までは、日本道路公団が高速道路を管理しており、沿線には383MHz帯のアナログ無線が割当てられていました。
盗聴器でよく使われる周波数はUHF帯の3波(398/399MHz帯)です。383MHz帯とは周波数が離れていたため、影響を受けることなくインターチェンジ付近のラブホテル街で盗聴器の電波を見つけることができました。
盗聴器の周波数でも早合点しない
ところが、日本道路公団がNEXCO3社に分割民営化されると、399MHz帯のデジタル無線に変波。同一周波数帯になったUHF帯盗聴波の3波は、インターチェンジ付近での受信に支障が出るようになったのです。
特に長いモービルアンテナとハンディ受信機の組み合わせで盗聴器の電波を探そうとすると、デジタル無線の電波を強力に受けてしまいます。ヤワなハンディ受信機は不正な受信に見舞われて、ノイズまみれになってしまうのです。
このため、インターチェンジ付近のラブホテル街で、盗聴器のUHF帯の周波数3波でスキャンが止まっても早合点しないこと。ハンディ受信機用のアンテナに付け替えるなどして、慎重に受信する必要があるのでした。
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ラジオライフ編集部

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