ブルーインパルスのパイロットが使う周波数は?
ブルーインパルスのパイロットが航空祭で使用する周波数は、基本的にその基地に割り当てられている周波数のどれか。多くの場合、その基地でメインで使用するTWRだったり、本来は着陸誘導で使用するGCAのどこかを使うことが多くなります。詳しく見ていきましょう。
ブルーインパルスは予行と同じ周波数
一般的に、航空機が離陸する時はGNDからTWRへという手順を踏むものですが、ブルーインパルスの場合は大抵1波ですべてまかないます。本来GCAの周波数だったとしても、管制側がTWRやGNDのコールサインを使って交信を行っています。なので、展示飛行中はスキャンをする必要はありません。
また、その基地の管制とは別に、第11飛行隊の隊員が運用する「ブルーコントロール」が聞こえるのも、ならではのこと。基地周辺の気象や侵入機などに関する連絡を行っています。
パイロットが機体に乗り込み、プリタクシーチェックを行っている最中のラジオチェックが、使用周波数を確認する最初のチャンス。このタイミングで基地に割り当てられている周波数をスキャンし、なるべく早く確認しておきたいところです。
ブルーインパルスのパイロットは予行でも本番と同じ周波数を使うのが基本。そして、過去に使用した周波数を踏襲することも多いので、ラジオライフ本誌付録などで過去に使用実績のある周波数をチェックしておきましょう。
基地以外で飛ぶパイロットの周波数
また、ブルーインパルスは航空自衛隊の基地ばかりではなく、海上自衛隊の航空基地でのイベントや、地域の祭りなどでもフライトを行う場合があります。航空祭と同じ内容が見られる訳ではなく「編隊連携機動飛行」や「航過飛行」といった、主に水平系の課目となるのですが、空自の基地から離れたところで行うことも多く、航空祭並みかそれ以上に人気です。
基地以外で飛ぶ場合にパイロットが使用する周波数を見つけるのは、航空祭以上に厄介。空港が近くにある場合は、その空港に割り当てられたUHF帯の周波数を使うことが多く、2014年に国立競技場上空(東京都新宿区)で飛んだ時は東京TCAを、2015年3月に姫路城(兵庫県姫路市)の上空では関西TCAを使用しました。
もっと厄介なのが、周辺に空港や基地がない場合。こういった時は、ブルーインパルスのパイロットは非公開周波数であるGCIを使うことが多くなります。UHF帯エアーバンドの周波数を丹念にサーチして発見するしか方法はなく、またVHF帯を使用する可能性も否定できません。
このため、事前にいつでもサーチを行える準備を整えておくことが重要。航空祭以外での展示飛行の時こそ、パイロットの交信から聞き取れる情報が役に立つことが多いのです。
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ラジオライフ編集部
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