ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

駐車違反のカモになる「すぐ移動します」貼り紙

駐車違反を取り締まる駐車監視員も人の子。機械のように任務を遂行しているわけではありません。交通の支障よりも駐禁ステッカーが貼りやすいかどうかが優先されがちです。とはいえ、たまに見かけることのある「すぐ移動します」の貼り紙は逆効果。駐車違反の格好のカモになってしまいます。


駐車違反のカモになる「すぐ移動します」貼り紙

駐車違反のいいカモになる貼り紙

駐車禁止区域の停車して「近くの××にいます。すぐに移動しますので電話ください」と貼り紙をして、クルマを離れる人を見たことがあるでしょう。しかし、駐車監視員にいわせれば駐車違反のいいカモです。

「電話をかけてくれたら移動する=車両をすぐに移動できる」状態ではありません。むしろその貼り紙は、しばらく戻らないことを宣言しているようなもの。駐車監視員はけっして見逃してくれることはないのです。

それでは「故障中」という貼り紙をするとどうでしょう? 「車両等が客待ち、荷待ち、貨物の積卸し、故障その他の理由により継続的に停止すること」、これが駐車の定義です(道交法第2条第1項第18号前段)。

駐車自体は違反でも取り締まれない

たとえ故障であっても、駐車禁止場所に駐車すれば違反。だいたい通常ならレッカー車が来るまで待つものでしょう。貼り紙してどこか行ってしまうというのもおかしな話です。

今はスマホがあるので「公衆電話を探しにクルマから離れた」といういい訳も通じません。本当に故障しているなら、警察に正直に連絡するのが得策。場合によっては見逃してもらえる可能性があるかもしれません。

「駐車監視員が来た」と見張り役から報告を受け、すぐクルマに戻るならぎりぎりセーフ。禁止場所に駐車すること自体が違反ですが、駐車監視員は「放置車両」でなければ取り締まれません。

実際、駐禁ステッカーを貼り付けた数より、貼り付ける前に運転者が戻ってきてセーフとなった数の方が2倍以上も多いという警察庁のデータがあるほど。駐禁ステッカーが貼られる前に戻れるかが駐車違反のポイントになります。

■「駐車違反」おすすめ記事
駐車違反のステッカーを貼られない傾向と対策
駐車監視員制度になって駐車違反は減っている?
駐車禁止違反は苦手!?注意だけの警察官が増加中
駐車禁止を警察が取り締まれない「植え込み」
駐禁をとられても警察に出頭する必要はない

■「交通違反」おすすめ記事
交通違反キップをサイン拒否したらどうなる?
交通違反の赤キップと青キップの違いとは?
交通違反で白バイ隊員に狙われやすい信号とは?
交通違反の取り締まりが月末に多い理由はノルマ
交通違反の点数は減点ではなく加点するシステム

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • 駐車監視員に一声かけると違反から逃れられる?
    駐車監視員に一声かけると違反から逃れられる?
  • 駐車違反は監視員がステッカーを貼るまで未確定
    駐車違反は監視員がステッカーを貼るまで未確定
  • 駐車監視員に駐禁ステッカーを貼れなくする方法
    駐車監視員に駐禁ステッカーを貼れなくする方法
  • 駐車監視員が路駐を見て見ぬフリした場所とは?
    駐車監視員が路駐を見て見ぬフリした場所とは?

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    最新AI技術を駆使した「モザイク除去」の到達点

    モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]