注意だけの警察官が増えた理由と駐車違反記録の確定タイミング
各道府県の警察本部で管轄区域を超えた全域をパトロールするのが自動車警ら隊。事件の捜査や指名手配犯の追跡、交通違反の取り締まりなど、その守備範囲が広いのが特徴の警察部隊です。しかし、そんな自動車警ら隊の警察官は駐車禁止違反が苦手だとか!? 注意だけの警察官が増えた理由と駐車違反記録の確定タイミングを見ていきましょう。

注意だけで済ます警察官は駐車違反が苦手
赤色灯昇降装置とフロントガラス・天井・リアガラスにコールサインが入っているのが警視庁の自ら隊黒白パトカーの特徴です。自動車警ら隊の警察官はパトロールを主な任務としています。
赤色灯昇降装置は、警察官が取調中などにパトカーが追突されないように目印として上げるもの。自動車警ら隊パトカーのルーフにはヘリからも識別できるようコールサインが入っています。
そんな自動車警ら隊の警察官は、事件の捜査や指名手配犯の追跡なども行う一方、交通違反の取り締まりも実施。いわば何でも屋ともいえますが、彼らの中には駐車違反の取り締まりが苦手で、注意だけで済ます警察官もいるといいます。
駐車禁止違反は複雑で知識も必要
自動車警ら隊の警察官は青キップ1枚で1ポイントとか毎月のポイントで評価されるもの。自動車警ら隊の警察官のポイントは案件によって点数が違っています。
しかし、駐車禁止違反は自動車警ら隊の警察官のポイントは高くないのに複雑で知識も必要。なので注意だけで見逃がしてしまう警察官が多いのです。駐車監視員制度から、道路交通法上の駐車禁止区域を正しく覚えている警察官も減ったと考えられます。
知識がないため、駐車禁止違反は注意だけの警察官が増えているようです。とはいえ、駐車禁止違反は違反。交通ルールはしっかり守りましょう。
駐車禁止違反を記録して確定するタイミング
駐車禁止違反といえば、2人1組で取り締まりすることが多い駐車監視員です。違反車両を見つけると、1人がデジカメで証拠写真を記録。もう1人が違反車両が止めてある住所や違反名などを端末に記録します。このとき、駐車禁止違反が確定するタイミングはいつなのでしょうか?
そこで、駐車監視員にこっそり密着して駐車禁止違反の確定タイミングを確認しました。駐車監視員はビルの前で駐車中のトラックを発見。さっそく確認作業を始めました。1人が巻き尺を使って違反状況を測り始めると、もう1人は携帯端末に情報を記録します。
しかし、しばらくすると運転手が登場。そそくさと中に乗り込んでトラックを移動させてしまいました。今度は交差点付近で停車中のトラックを発見。先ほどと同じ役割で取り締まりを始めましたが、同様に運転手が戻ってきてトラックを移動させてしまいました。
駐車禁止違反は記録して貼られたらアウト
その後、しばらく歩いた所でシルバーの軽ワゴンを発見。そのまま記録作業を始めました。心なしか先ほどよりも体の動きが俊敏です。テキパキと作業を終えた2人は、駐車禁止違反ステッカーの印刷の準備に入りました。ところが、軽ワゴンを背に何やら話し始めたその時、運転手が車内へ乗り込み、あっという間にクルマを移動させてしまったのです。
少し歩くと、今度はBMWを発見して記録作業。一連の作業を終え、ついに駐車禁止違反ステッカーの印刷作業に入ります。そして、ステッカーの出力が終わり、フロントガラスにそれが貼られました。最後の作業であるステッカーが貼られた状態の写真も撮影しました。
このように、駐車監視員による駐禁の取り締まりは、駐車禁止違反のステッカーを貼られたらアウト、貼られる前に戻ればセーフなのです。
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ラジオライフ編集部

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