防犯カメラの画像解析で警察は見えないナンバーを特定

駅改札や繁華街など至る所に設置される防犯カメラ。重防施設より一般家庭の最新式の方が映像が良かったりします。とはいえ長時間録画が必要とされる防犯カメラは低画質になりがちです。しかし、そんな不鮮明な防犯カメラ映像でも、警察は画像解析で見えないナンバープレートの数字を簡単に特定できます。

防犯カメラの警察による画像解析でイメージが変化

防犯カメラが出始めた頃は、“監視される”という印象が強く、設置に拒絶反応が起こることが多かったもの。しかし、さまざまな事件解決に警察の防犯カメラの画像解析が役立ったというニュースが増えるにつれて心情も変わってきました。

今は“防犯カメラは犯罪抑止効果がある”という意識に変化。警察の防犯カメラの画像解析に利用できるよう、積極的に設置しようという動きが大勢を占めています。群馬県の食品工場では農薬混入事件をきっかけに、それまで施設内に5台だった防犯カメラが一気に172台に増やされました。

最近の防犯カメラは、安価なのに鮮明な映像の機種が増えています。また、死角のない360度カメラもあります。警察の防犯カメラの画像解析でもどこから来て、どちらの方へ向かったかもよく分かり便利です。

しかし、防犯カメラは長時間録画が必要とされるためどうしてもデータは圧縮され、低解像度・低画質になりがち。防犯カメラの性能よりも、不鮮明な映像をどうクリアに画像解析するかに警察は力を注いでいます。

今は、犯罪が発生するとすぐに警察は画像解析のために防犯カメラの映像を押さえます。捜査支援分析センター、いわゆるSSBCでDAIS（捜査支援用画像分析システム）を使えば、警察は不鮮明で全く見えない防犯カメラのナンバープレートの数字なども簡単に画像解析できます。

ナンバープレートの数字は0～9までしかないため、鮮明に見えない映像でも画像解析は警察にとって容易で、防犯カメラの映像が不鮮明でもほぼほぼ特定可能です。警察・検察などの公的捜査機関では、画像解析に捜査支援用画像処理システム『イメージレポーター』（デジタルデザイン）が使われることもあります。

イメージレポーターによる警察の防犯カメラの画像解析はさまざまな形式の動画・静止画を高速で読み込み、画質を改善。警察の防犯カメラの画像解析では解像度向上・暗闇補正・ノイズ除去などに加え、広角レンズの歪み補正もできるのです。

ラジオライフ編集部：三才ブックス

モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能（AI）技術を悪用してアダルト動画（AV）のモザイクを除去したように改変し［…続きを読む］

モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は［…続きを読む］

圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴＆盗撮テクニックを見ていくと［…続きを読む］

盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して［…続きを読む］

おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし［…続きを読む］