オービスのスピード違反を誤測定と主張したら?
固定式または移動式の自動速度取り締まり装置「オービス」は、走行する車両の速度を測定してスピード違反車を自動撮影しています。とはいえ、無人式のオービスには誤測定という可能性もあるはずです。オービスのスピード違反が誤測定と主張すると、どのように測定値の信用性は立証されるのでしょう?

オービスのスピード違反を争う裁判
オービスがスピード違反者を撮影すると、写真にはクルマのナンバーと運転者が写り込んでおり、測定値が自動的に焼き付けられています。ナンバーを元にクルマの所有者に通知し、違反者を警察署へ呼び出して違反キップを切るわけです。
そんなオービスのスピード違反では「そんなスピードは出してない」と争うケースがあります。そのとき、裁判では検察は測定値の信用性を、メーカーの社員を証人として呼び出して証言させるのです。
「測定の誤差はございます。誤差の範囲はプラスマイナス2.5%です。そこで、生のデータに0.975を掛けたものを測定値とし、かつ小数点以下を切り捨てます」と証言します。
オービスの測定値は最大5%低い
この説明が意味するのは、オービスのスピード測定値は実際の速度と同じか、最大で5%低く、かつ約1km/h低く表示されるということ。プラス誤差は絶対に出ないと証言しているわけです。
さらに「測定が終わると同時にタイマーを作動させ、測定地点へ車両が到達した時にカメラがシャッターを切ります。測定地点には印があり、車両の先端がそこへ差しかかった時に撮影します」と証言します。
実際の速度がオービスの測定値より遅ければ、撮影地点より手前で撮影されることになるはず。しかし「本件の写真はちょうど撮影地点で撮影されておりますので、測定値は正確だったといえます」となるわけです。
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ラジオライフ編集部

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