警察用語「まぐろ」「たたき」「たれ」意味は?
警察無線や警察官同士の会話で使用される「警察用語」は、あえて一般人が理解できないようにした隠語。市民のプライバシーに立ち入らざるを得ないことが多いため、警察用語を散りばめて秘匿性を高めているわけです。そこで、犯罪に関わる警察用語を集めてみました。その由来も含めて見ていきましょう。

警察用語で拳銃は「腰道具」が一般的
警察用語は時代によっても変化しています。例えば、警察ドラマでよく聞く拳銃を表す「チャカ」という警察用語は、現在では「腰道具」と呼ぶのが一般的です。広く知られてしまったことにより、警察用語が変化してしまいました。「腰まわり」は手錠や拳銃、警棒など帯革に付ける装備一式のことです。
警察用語「ひかえ」は警察手帳を見せること。「かみ」「ふだ」は令状で「ガサのかみ」で家宅捜査令状です。「がさじょう」と呼ぶ場合もあります。「たれ」は被害届のことです。
警察官のことは「おでこ」。制帽の旭日章を意味したものです。「さつかん」と呼ぶこともあります。「はこ」は交番のことで、「はっしょ」が派出所のこと。逆に「おもや」は都道府県警本部のことを指します。「ちょうば」は捜査本部のことです。
警察用語で「うかんむり」は空き巣
犯罪を意味する警察用語はかなり独特。「のび」は泥棒で「忍び」が由来です。「よこ」は横領のこと。「うかんむり」は窃盗・空き巣で「窃」の漢字から来ています。「ごんべん」は詐欺師・詐欺事件のことです。
このほか「さんずい」は汚職事件のこと、「ゆみへん」は強盗、強姦など「強」がつく犯罪です。また、強盗事件は「たたき」とも呼ばれます。「にんべん」は偽造、「らじお」は無銭飲食のことです。
誤解されがちですが「まるひ」は被疑者で、被害者は「まるがい」。死者や死体のことは「ろく」と呼びます。これは南無阿弥陀仏の六文字が由来です。そして「まぐろ」は轢死体のことを意味します。