交通違反にならない「ながらスマホ」の範囲は?
最近は減少傾向にある「ながらスマホ」の取り締まりですが、それでも全国で年間30万人を超える人が取り締まりで違反キップを切られいます。しかし、「携帯電話等使用違反」に分類される「ながらスマホ」は、運転中にスマホを使うだけですべてが交通違反なるわけではありません。ながらスマホはどこまでの使い方までセーフなのでしょう。
ながらスマホはハンズフリーはセーフ
スマホなどを運転中に使用する「ながらスマホ」の交通違反である「携帯電話等使用違反」は、大きく分けて「使用違反」「危険違反」の2種類に分類されます。このうち、使用違反は2つの操作が該当し、1つはスマホなど無線装置の本体を手に持ち通話を行うものです。
本体を手に持つことが違反の条件となるため、スマホをダッシュボードなどに固定し、自動車のハンズフリー機能を利用して通話をすれば違反になりません。また、CarPlayやAndroid Autoでカーナビと連動させたうえで、音声認識で操作するケースも同様です。
また、トラックやタクシーに搭載される業務無線機やアマチュア無線機も、本体が自動車に固定されていてハンドマイクで通信するモービル機であればセーフ。ただし、ハンディ機の本体を手に持ち通信すると交通違反になります。
携帯電話等使用違反のうち、使用違反にあたるもう1つの操作は、車内にある「画像表示用装置」を「注視」するというもの。こちらは手に持つという条件がないため、スマホやハンディのカーナビだけでなく、据え置きタイプのカーナビも画面を注視すれば違反です。
ながらスマホを注視で取り締まる範囲
ただし、「画像表示用装置」のうち、スピードメーターやバックモニターやアラウンドビューモニターといった、自動車の安全を確認するためのものは対象外。つまり、バックモニターを見続けながらバックしても違反にはなりません。
ここで気になるのは、携帯電話等使用違反にあたる「注視」とは、どのぐらい画面を見続けると該当するのかという点です。実は、「注視」の範囲についてはっきり法令で定められていないため、ながらスマホを取り締まる現場警察間の裁量によるところが大きいといえます。
一方、携帯電話等使用違反のうち「危険違反」については、スマホの操作などが交通事故の原因につながった際に適用されるものです。使用違反と危険違反を取り締まり件数で比較すると、2020年の場合。使用違反が30万8954件なのに対し、危険違反は104件と使用違反が圧倒的に多くなっています。
なお、携帯電話等使用違反に関する違反の点数は危険違反が6点で、赤キップの違反となり略式を含む裁判を受ける必要があります。一方、使用違反の点数は3点となり青キップで済みますが、反則金は普通車1万8000円と青キップの違反としては高い部類です。
■「スマホ」おすすめ記事
スマホの遠隔操作アプリはどこまで監視できる?
スマホ乗っ取りに使われる最新の手口とは?
「ケルベロス」アプリでスマホを遠隔操作!
追跡アプリ「ケルベロス」をチェックする方法
iPhone隠しコマンド10選!あくまで自己責任で
iPhoneを自動録音アプリで盗聴器にする方法
LINEを既読つけないで読む方法…の落とし穴
盗聴はアプリをスマホに入れればできる時代
盗聴器はスマホに自動応答アプリを入れるだけ
ラジオライフ編集部
最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- B-CASカードを抜くとテレビが映らなくなる理由 - 2024年11月24日
- ゲームバーの録画が画面真っ黒になる場合の対策 - 2024年11月23日
- NHK受信料不要のチューナーレステレビに落し穴 - 2024年11月23日
- テレビ「L字テロップ」録画すると消せるのか? - 2024年11月23日
- YouTubeを広告なしの国から視聴する裏ワザとは - 2024年11月22日
この記事にコメントする
あわせて読みたい記事
動画サービスの月額料金込みのスマホお得プラン
スマホ証券を比較するときのポイントはどこだ?
スマホ証券とネット証券で手数料が安いのは?
スマホの動画をDVDに焼く方法で大画面で楽しむ
オススメ記事
2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]
モザイク処理は、特定部分の色の平均情報を元に解像度を下げるという非可逆変換なので「モザイク除去」は理論上は不可能です。しかし、これまで数々の「モザイク除去機」が登場してきました。モザイク除去は[…続きを読む]
圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]
盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]
おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]