ネットの活用法や便利なアプリ、お得な買い物テクニックなど知って得する情報を毎日更新しています。

移動式オービスの光る様子がわかるYoutube動画

いま高速道路や一般道でのスピード違反取り締まりでホットな話題といえば、新たに警察が導入した「移動式オービス」でしょう。当初、おもに生活道路で活用されるといわれていた移動式オービスでしたが、いまや高速道路でも取り締まりの目撃情報が多数。移動式オービスが実際にどう光るかをYoutube動画で確認しましょう。


移動式オービスの光る様子がわかるYoutube動画


移動式オービスが光る光景に遭遇する

スピード測定装置とストロボ・カメラがセットになったオービスは、測定装置がスピード違反車を確認するとストロボ・カメラでその車両を撮影。後日、撮影されたドライバーを警察署に呼び出し、出頭した人と撮影された写真が同一人物かを確認のうえ、交通違反の切符を切るといった手順で取り締まりが行われています。

従来型のオービスは、道路脇に埋め込まれた基台や道路をまたぐように設置されたゲート上側に固定され、動かすことができません。そのため、オービスの設置場所を覚えているドライバーはオービスの手前だけ減速。取り締まりの効率が悪いとも指摘されてきました。

ところが、2016年に埼玉県警・岐阜県警が試験導入したのを皮切りに、2018年から本格的に運用がスタートした「移動式オービス」は、装置が分解可能なだけでなく、人力でも運べる重量。このため、従来型オービスと異なり、思わぬ場所で移動式オービスが光る光景に遭遇する可能性もあるのです。


移動式オービスが光る様子を撮影した

それでは、移動式オービスが光る取り締まりはどう行われるのでしょうか。オービス情報で定評のあるWebサイト「オービスガイド」では、Youtubeチャンネル「オービスガイド全国調査員」も開設。そこで紹介されている動画に、実際に首都高速で移動式オービスが光る取り締まり状況を収めたものがあります。

「【検証】移動式オービスはどのくらいの速度で光る?首都高速【ノーカット】」というタイトルの動画は、首都高速都心環状線で行われていた移動式オービスの取り締まりを沿道から撮影。約16分の動画で、移動式オービスが光る二度様子を見ることができます。

移動式オービスが光るこの動画が親切な点は、取り締まりと合わせ、同じ地点で警視庁が首都高速で行った速度抑止の様子も見ることができる点です。速度抑止とは、パトカーが制限速度以下で2台併走することにより、他のドライバーも制限速度以上で走れなくするといった効果を目指しています。


移動式オービスが光る速度を推測

速度抑止のパトカーが動画上に映し出されていたのはおよそ5秒ほど。一方、移動式オービスが光る自動車は3秒前後で同じ区間を走行しているため、制限速度のおよそ1.6倍程度で走行していたと考えられます。ちなみに、首都高速都心環状線の制限速度は時速50キロです。

すわなち、移動式オービスが光る速度は制限速度の30キロオーバーと推測されます。これまで固定式オービスなどが光る速度は、赤キップに相当するスピード違反といわれてきました。高速道路や自動車専用道路であれば、制限速度の40キロオーバー以上。一般道であれば制限速度の30キロオーバー以下です。

もともと移動式オービスは、通学路など生活道路での事故対策として導入された経緯があります。このため、移動式オービスが光る速度は青キップに相当するスピード違反も含まれると噂されていました。


移動式オービスが光るポイント

実際、移動式オービスでは速度制限30キロの生活道路での取り締まりも行われており、オービスの取り締まり基準とされる30キロオーバー以下のスピード違反で、移動式オービスが光る取り締まり例も報告されています。

ちなみに、YouTube動画にも登場した移動式オービス「LSM-300」が走行車両を検知し始めるのは約70m手前。オービスの手前25~30mの間で速度超過を判定しています。そして、違反車両を撮影する移動式オービスが光る距離はオービスの20m手前です。

すなわち、移動式オービスが光るポイントは設置場所の20m手前ということです。このタイミングで移動式オービスが光るのに気づいても、すでに手遅れ。一般的に移動式オービスが光ると、1~2週間で警察から呼び出しのお知らせ「出頭命令通知」が届くはずです。

移動式オービスが光る距離


移動式オービスの光るポルシェ映像

なお、移動式オービスには「MSSS」「LSM-300」「LSM-310」の3モデルが存在。このうちMSSSはセンシス・ガッツォ製でレーダー波で速度を計測。残り2モデルは東京航空計器製でレーザー光で計測する方式です。

センシス社はMSSSの性能をアピールする移動式オービスが光る公式動画を2本、YouTubeにアップしています。1つはアニメーション動画、もう1つは実写映像の「MSSSvs ポルシェ911」です。

公式アニメーション動画では、移動式オービスが3車線を同時に計測できることを紹介。開示資料では黒塗りされる推奨レポートライン(撮影ポイント)は、ここではオービスから50m手前となっていました。


移動式オービスが光ることで顔が鮮明

実写映像では、300km/hで爆走するポルシェで移動式オービスが光る実写映像が閲覧可能。移動式オービスのMSSSが正確に速度を測定し、フラッシュが光ることでドライバーの顔を恐ろしいほど鮮明に撮影しています。

PR動画からわかる移動式オービスMSSSの性能としては、追跡可能距離は10~150m(撮影ポイントは手前50m)、測定回数は1秒間に21回測定、撮影車線は最大3~6車線、測定速度は4~360km/hとなります。

すなわち、この移動式オービスが光るポイントは設置場所の50m手前ということ。150m手前から追跡可能ということは、200m以上手前で察知できなければ、手遅れとなってしまい移動式オービスが光ることになるでしょう。

■「移動式オービス」おすすめ記事
移動式オービスを200m手前で察知した最新モデル
移動式オービスは夜間も複数車線を同時測定する
スピード取締りが変わる「移動式オービス」とは
移動式オービスにも対応する検知アプリの選び方
移動式オービスiMはレーダーで車速を計測する

The following two tabs change content below.

ラジオライフ編集部

ラジオライフ編集部三才ブックス
モノ・コトのカラクリを解明する月刊誌『ラジオライフ』は、ディープな情報を追求するアキバ系電脳マガジンです。 ■編集部ブログはこちら→https://www.sansaibooks.co.jp/category/rl

この記事にコメントする

あわせて読みたい記事

  • ループコイル式オービスでの無罪判決は1件のみ
    ループコイル式オービスでの無罪判決は1件のみ
  • レーザー式オービスのバリエーションが増加中
    レーザー式オービスのバリエーションが増加中
  • 固定式オービスをシガーソケットに差すだけ警告
    固定式オービスをシガーソケットに差すだけで警告
  • 可搬式オービスの主流は分割タイプ「LSM-310」
    可搬式オービスの主流は分割タイプ「LSM-310」

  • オススメ記事

    逮捕者も出た「モザイク破壊」とはどんな技術?

    2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

    LINEのトーク内容を盗み見する方法とその防衛策

    圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

    盗聴はアプリを入れればできる

    盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

    チョコボールのエンゼルを見分ける方法

    おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]

    空き巣被害に遭いやすい住宅の特徴と正しい防犯対策

    窃盗事件の大半を占めているのが「空き巣」。しかも、空き巣被害の半分以上は住宅が狙われたものです。アナタの家も知らぬ間に泥棒たちに目を付けられている空き巣被害の予備軍かもしれません。空き巣被害に[…続きを読む]