移動式オービスは夜間も複数車線を同時測定する
新型オービスと呼ばれる移動式オービスによる取り締まりが増えています。移動式オービスはネズミ捕りと違ってカメラで記録できるため、速度超過車両をその場で停止させたり、キップを切るサイン会場といったスペースが不要。しかも移動式オービスは夜間でも複数車線を同時測定するのです。

移動式オービスの夜間の使用を目撃
移動式オービスは当初、学校周辺の生活道路などで運用という話があったものの、フタを開けてみると幹線道路などでも目撃例が相次いでいます。資料を元に、移動式オービスの性能のほどを紹介しましょう。
スウェーデンからやってきたセンシス社の移動式オービス「MSSS」(モービル・スピード・セイフティ・システム)の見た目はまるで火星人。移動式オービスの測定ユニット内にはカメラとレーダーが装備されており、複数車線を追跡できます。
また、移動式オービスのバッテリーは8時間程の充電で1,000件の取り締まりが可能と高性能。おまけに移動式オービスにデータは40,000件も入ります。埼玉県では、移動式オービスの夜間の使用が目撃されています。移動式オービスの夜間使用は、測定ユニットの前方に三脚付きのストロボが置かれたりするので、従来のレーダー取り締まりよりも発見しやすいかもしれません。
移動式オービスのMSSSの取扱説明書の開示資料には「レーダー照射角度(29度)よりカメラ画角(18.5度)が狭いため、取締り車線がすべてカメラで撮影できていれば速度計測が可能」と記載されています。
移動式オービスが夜間のような天候で撮影
なお、移動式オービスMSSSの性能をアピールするセンシス社の公式動画が2本、YouTubeにアップされています。1つはアニメーション動画、もう1つは実写映像の「MSSSvs ポルシェ911」。PR動画ではありますが、開示請求では黒塗りされてしまうような移動式オービスの性能がつかめるでしょう。
移動式オービスの公式アニメーション動画では、移動式オービスが3車線を同時に計測できることを紹介。開示資料では黒塗りされる移動式オービスの推奨レポートライン(撮影ポイント)は、ここではオービスから50m手前となっていました。
実写映像では、300km/hで爆走するポルシェを移動式オービスが夜間のような天候の中で捕らえた実写映像が閲覧可能。移動式オービスMSSSが正確に速度を測定し、フラッシュの閃光でドライバーの顔を恐ろしいほど鮮明に撮影しています。
PR動画からわかる移動式オービスMSSSの性能としては、追跡可能距離は10~150m(撮影ポイントは手前50m)、測定回数は1秒間に21回測定、撮影車線は最大3~6車線、測定速度は4~360km/hとなります。(写真/オービスガイド)
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ラジオライフ編集部

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