移動式オービスに警察官が「いる/いない」何が違う?
オービスによるスピード違反の取り締まりは、簡単に移動できない固定式のオービスから移動可能な可搬式に主力が移りつつあります。移動式オービスは、幹線道路だけでなく生活道路でも目撃されています。しかし、固定式オービスによる取り締まりと大きく異なることとして、移動式オービスは取り締まり現場に警察官がいるケースがほとんどなのです。

移動式オービスには警官がいる理由
移動式オービス最大の特徴は、オービス設置場所を自由に移動可能という点です。これまでの固定式オービスは、道路に大がかりな建設工事を行った上で設置されるため、簡単に場所を移動できませんでした。
一方、移動式オービスの場合、取り締まりを行う日に現場へ持ち込み設置するため、ドライバーが事前に設置情報を覚えておくといった対策が難しくなります。
移動式オービスによる取り締まりの特徴として、取り締まり地点には警察官がいる点が挙げられます。ネット上には、数多くの移動式オービスによる取り締まり動画が公開されていますが、そのほとんどに取り締まりを行う警察官が映り込んでいるため、原則的に警察官立ち会いの元に行われていると考えてよいでしょう。
移動式オービスに警察官がいない可能性
警察側は、移動式オービスによる取り締まりに警察官がいることについて、その理由を明らかにしていません。とはいえ、移動式オービスでスピード違反を取り締まるためには、その設置や撤収作業がそのたびに発生するため、警察官が「いる/いない」に関係なく出動する必要があります。
また、移動式オービスで警察官がいる状態でスピード違反を取り締まることで、取り締まり時の証拠として警察官による目撃情報を追加することも可能。さらに、移動式オービスは取り締まり地点によってはスピード違反車を発見した場合、現場で警察官が側道などへ誘導。そこで違反切符を切るというネズミ取り(定置式)と同様な運用も、移動式オービスは行われています。
しかし、警察庁が移動式オービスを導入する際に作成された資料には、導入理由の説明文内に「現場に警察官の配置が不要であることから、警察官の街頭活動が希薄となる深夜、早朝の取締りに効果的である」という記載があります。このため、現在は警察官がいる移動式オービスも、無人化される可能性は残るのです。

ラジオライフ編集部

最新記事 by ラジオライフ編集部 (全て見る)
- アナログ盗聴器が以前より増えている理由とは? - 2023年12月9日
- チョコボールの当たりを見分ける2つのステップ - 2023年12月8日
- ネズミ捕りの速度取り締まり事前に察知する方法 - 2023年12月8日
- 空き巣が一軒家を狙う時にチェックするポイント - 2023年12月8日
- Flightradar24で航空機の航跡と飛行情報を表示 - 2023年12月7日
この記事にコメントする
この記事をシェアする
あわせて読みたい記事

ループコイル式オービスでの無罪判決は1件のみ

レーザー式オービスのバリエーションが増加中

固定式オービスをシガーソケットに差すだけで警告

可搬式オービスの主流は分割タイプ「LSM-310」
オススメ記事

2021年10月、ついに「モザイク破壊」に関する事件で逮捕者が出ました。京都府警サイバー犯罪対策課と右京署は、人工知能(AI)技術を悪用してアダルト動画(AV)のモザイクを除去したように改変し[…続きを読む]

圧倒的ユーザー数を誇るLINEは当然、秘密の連絡にも使われます。LINEの会話は探偵が重点調査対象とするものの1つです。そこで、探偵がLINEの会話を盗み見する盗聴&盗撮テクニックを見ていくと[…続きを読む]

盗聴器といえば、自宅や会社など目的の場所に直接仕掛ける電波式盗聴器が主流でした。しかし、スマホ、タブレットPCなどのモバイル機器が普及した現在、それらの端末を利用した「盗聴器アプリ」が急増して[…続きを読む]

おもちゃの缶詰は、森永製菓「チョコボール」の当たりである“銀のエンゼル”を5枚集めるともらえる景品。このおもちゃの缶詰をもらうために、チョコボール銀のエンゼルの当たり確率と見分け方を紹介しまし[…続きを読む]

窃盗事件の大半を占めているのが「空き巣」。しかも、空き巣被害の半分以上は住宅が狙われたものです。アナタの家も知らぬ間に泥棒たちに目を付けられている空き巣被害の予備軍かもしれません。空き巣被害に[…続きを読む]