オービスはバイクが対象外…は可搬式では通用しない
オービスによるスピード取り締まりは、バイクに関してはもし撮影されたとしても捕まらないといわれてきました。実際、正面にナンバープレートがないバイクをオービスが撮影しても、取り締まることは困難です。しかし、急速に増えている可搬式オービスについてはこの常識は当てはまらず、バイクも取り締まられる可能性があるのです。

オービスはバイクのナンバー撮影不可
自動車のスピードを自動で測定し、違反車を発見したら写真撮影を行うオービスには、大きな欠点があります。それは、写真撮影を車両の正面から行うため、前にナンバープレートを取り付けていないバイクをオービスが取り締まれないという点です。
一時期、自動車の前後から撮影することでバイクでも取り締まりが可能になるオービスが首都高速に登場したことがありました。しかし、オービスが前後から撮影できたとしてもバイクの運転者をヘルメット越しに撮影した画像から特定することが難しいため、あまり有効ではなかったようです。
もっとも、オービスの撮影画像を証拠にバイクを取り締まった事例自体は存在します。しかし、こうしたケースは悪質なスピード違反を繰り返すバイクに限られ、オービスのある地点に警察官が張り込みを行うなど、手間をかけて警察側が証拠を集めて検挙にこぎ着けたものです。
可搬式オービスはバイクを警察官が確認
ところが、全国各地で導入が進む可搬式オービスについては、バイクであってもスピード違反で取り締まられる可能性が高くなります。その理由は、可搬式オービスは無人ではなく警察官立ち会いのもと取り締まりを行うため、バイクを警察官が現場で張り込みをしているのと同じ状況になるわけです。
警察官が現場に立ち会うことで、オービスの撮影自体は正面から行い、バイクのナンバープレートや車種などの情報は警察官が確認。バイクであっても可搬式オービスが顔写真さえ鮮明に撮影できれば、取り締まりを行うことが十分可能です。
さらに、福岡県警や佐賀県警の資料によると、可搬式オービスの取り締まりでは、その場で警察官がスピード違反車を止め、違反切符を切るといった運用も行われているとのこと。可搬式の登場で「オービスはバイクが対象外」というスピード取り締まりの常識が、大きく変わろうとしています。(写真提供/オービスガイド)

ラジオライフ編集部

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